第57話 いざ 王都へ
「あっ、ノワールさん。お待ちしておりました。カインさん達も昨日着いたところです」
俺はカザト邸に着くと、執事のジェフさんから部屋へ案内される。
「お、ノワール。やっときたな」
「遅れてすまない」
俺は、カザトさんとカイン達と状況について確認する。
「カザトさん。ミスリル鉱の高騰とバンク男爵について、その後はどうなりましたか?」
「はい。ミスリル鉱の高騰は以前と続いていますが、大分落ち着いています。それからバンク男爵は、商業ギルドの情報では急病で亡くなったことになっており、その後はどうなっているのか情報がありません」
「相手は、ほとぼりが冷めるまで動かないようだ」
「私もそう思います」
「カイン達の方はどうだった?」
「俺達の方は順調にレベルアップできたぞ。ノワールが言ったように下級クラスの2種類をレベル50まで上げて、更にメインをレベル78まで上げることができた」
「やったな」
俺の鑑定ではカイン達はソロでAクラス、パーティーだとA+クラスになっているだろう。
まだ、2年しか経っていないが、盗賊に襲われていた頃が懐かしいな。
俺はと言うと、実は5層でロビンを見つけるまで誰も来ないし、あまりにも暇だったので魔獣を狩りまくっていた。
改めてステータスを確認すると凄いことになっている。
第一 忍者 レベル 68
第二 魔導戦士 レベル 85
第三 魔導士 レベル 85
スキル
鑑定、マッピング、全言語理解、アイテムボックス、ステータス隠蔽
剣技S(連撃、重撃、真空刃、閃光 )、拳技S(連撃、重撃、真空刃
弓技S(乱れ撃ち、一点集中、砲射、速射、連射)
刀技S(居合、急所突き、不意打ち)
投てきS(乱れ撃ち、一点集中、速射、連射)
二刀流S、瞬地S、忍び走りS、暗視S
全属性忍法S、全属性魔法剣S、全属性攻撃魔法S、回復魔法S
威圧S、挑発S、身体強化S、ためるS、気功回復S、集中S、隠密S
気配察知S、調理A、裁縫B、木工B、痛覚耐性S、恐怖耐性S、再生S
MP再生S、魔力30%アップ、冷静沈着、限界突破、根性
状態異常耐性、全属性耐性、無詠唱、多重詠唱、複合魔法、魔力操作
魔法消費半減、マジックキャンセラー、錬金B
強さは、ランクS相当になっており、もはやチートレベルである。
今度はカインの方から様子を聞かれる。
「ノワールの方はどうだった?」
「ああ、成果はあったぞ。だが、ここで話すとカザトさん達に危害が及ぶかもしれない。ロバート辺境伯のところで話そう」
俺はマッピングと気配察知により、屋根裏に3名の賊が忍び込んでいるのに気付いている。
直ぐに取り押さえても良いのだが、ここは泳がせてカザトさん達に危害が及ばないようにするべきだと考えた。
カイン達の実力は相手にわかってしまうが、敢えて情報を流すことでAランク者のパーティーを容易に襲うことはしないだろう。
「では、今日は休養して、明日ロバート辺境伯の所にいこう」
「ああ、わかった」
「ねぇ、それだったらノワール君。久しぶりにデートに行こう」
ルミアにデートに誘われたので俺はルミア、カインとナシャ、ロイドとアンナでそれぞれカザト邸を出る。
「ルミア、気付いているか?」
「ええ、カザトさんの所にいた時から気付いているわ。お邪魔虫がいますね」
俺とルミアは路地裏に行き相手を誘う。
カザト邸から付けてきたお邪魔虫は案の定、俺達を見失って辺りをキョロキョロして慌てている。
「あのぅ、大丈夫ですか? 道でも迷われましたか?」
ルミアは俺達を付けてきたヤツの後ろから話しかける。
「ちょっと、迷っただけなので大丈夫ですよ」
そう言うと何事もなかったように女性は、この場から離れる。
おっと、意外と可愛い女性だったな。
えーと、鑑定ではクラスが諜報士だ。
「クラスで諜報士って知っているか?」
「ええ、中級クラスで隠密や情報収集に特化していてね、上級貴族に仕えているわ。今の女性がそうだったの?」
「ああ」
どうやら向こうも俺達が気付いたことに気付いたようで、カイン達を尾行していたヤツらも引いたようである。
俺はマッピングでマーカーしているので状況を把握する。
どうやらお邪魔虫は、アッサムザルクに向かっているようだ。
それにしても中々の移動速度だ。カイン達には到底及ばないが、二日間でアッサムザルクに着くぞ。
何か仕掛けてくる可能性があるので、俺達も急いだ方がいいな。
「よく来てくれたな、ノワール、白銀の翼よ」
「ロバート辺境伯。その後はお変わりないでしょうか?」
俺達はロバート辺境伯の所に着くと、早速お互いの情報を交換する。
「お変わりがないようで、良かったです」
「ノワール君、そんなに丁寧な言葉使いは無用だ。気軽に話してくれ」
「わかりました。俺の方はエベルス鉱山で5層にて隠し部屋を見つけた。そして、部屋中を調べると移転装置がありました」
「移転装置?」
「はい。移転先は不明ですが、秘密裏にミスリル鉱石を採掘して密輸している可能性があります。これが証拠です」
俺はギルドカードに録画してあるカードを渡すが、ロビンのことは伏せる。ここで言うと、ロビンの計画を邪魔してしまう可能性があるからだ。
「この証拠は凄いな」
ロバート辺境伯は、俺の証拠を見ると考え込む。
――それにしてもノワールは優秀だ。3か月に満たない短期間でエベルス鉱山の謎を解いたか。
――私もどのように密輸されているのか気になって情報屋に調査を依頼したが、ほとんど情報を得られずに困っていたところだ。それに、白銀の翼のメンバー達も相当なレベルアップが覗え、頼もしい限りだ。
「まぁ、見つけられたのは偶然です」
「そんなに謙遜するな。私の方は商業ギルドと協力して、バンク男爵とラムズ侯爵とのミスリル鉱と金の流れを掴んだぞ。私と君の情報があれば、陛下直属の諜報院が動くことになるだろう」
俺達はロバート辺境伯との情報交換が終わると、王都に向かうための準備にかかるのであった。
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