第44話 レベリングしようぜ
俺はギルド室に行き、セリアさんに忍者について話す。
「忍者? 聞いたことがないわね。それに、忍具の製作も聞いたことがないし、ギルドのレシピにも載っていないわ」
うーん、そうなると、何らかの理由で隠蔽されている可能性があるのか。それなら錬金ギルドには素材だけ調達してもらって、製作の依頼はしない方がいいな。忍具の製作の難易度は、さっきのポーション製作より簡単な方だし、俺でも作れるだろう。
「セリアさん、お願いがあります。俺がここに書いた素材を集めてもらえないでしょうか? 」
俺は素材の名前と数量を書いた紙を、セリアさんに渡す。
「えーと、どれどれ。うん、高額な素材もあるけど、全部ここにあるわ。結構するけど、大丈夫?」
「ああ、全部買い取る」
忍具の素材には金貨58枚ほどかかったけど、今の俺には問題ない。
冒険者ギルドに行って忍者について情報を収集するのだが、ゴンザレスやチータスは忍者について何も知らなかった。
「ノワール君、良いところで会ったわ」
声を掛けて来たのはルミアで、カイン達も一緒にいる。
「ノワール。俺達はあの後レベルを確認したらレベルが48から53に上がって、Bランクになったので、皆で中級クラスにクラスチェンジしたわ」
「そうか、おめでとう」
「それでね。以前、王都で話したエベルス鉱山の近くのダンジョンに行って、レベリングと装備代を稼ぎに行くけど、ノワール君も一緒にいかない?」
「それと俺達はBランクになったが、ノワールと比較すると未だ実力がないと思っている。ノワール、俺達に闘気や魔素の使い方を教えてくれ」
カイン達の良いところは自惚れないところだな。
Bランクの優遇は確かに凄く、これが普通だと勘違いして自分達が偉くなったと思うかもしれないがカイン達なら大丈夫だろう。
それに、もうトルクのことや俺のオリジナルスキルを知っている仲だし、一緒にレベル上げをするのもいいな。
「俺の教えは、結構厳しいから覚悟しろよな」
「強くなるための覚悟だから問題ない。ちなみに死なないよな……」
「うーん、死なないけど、死ぬような苦しみがあるな」
カイン達の顔が青ざめるが、ルミアだけは顔を赤らめる。
「何だか、ゾクゾクしちゃうわ」
これには皆一瞬引いたが、その後は笑いが起こった。
◇
カイン達とエベルス鉱山の近くにあるダンジョンへ向かっているが、闘気や魔法のランクを上げるため走っている。
カインとロイドは剣闘士、アンナはレンジャー、ナシャとルミアは魔導士だ。
カインとロイドとアンナは身体強化を使い、ナシャとルミアは身体強化が弱い分魔法で補って走る。
馬車で5日かかるところを、3日で行けたので、まずまずだろう。
以前王都で買った地図や資料を見ると、ダンジョンはD~Bランクのダンジョンだ。今回、俺は四週間でカイン達のレベルを50相当まで上げてから、ボスを討伐する予定である。
ここまで来る途中で、カイン達に俺がマーリンにやられた状態異常系の魔法と全属性魔法を試したので、状態異常耐性と全属性耐性は取得済みだ。カイン達は必死に耐えていたが、ルミアだけはなんか良くわからなかった。
ダンジョンではカインとロイドとアンナには、闘気、スキル、武技を組み合わせた奥義、ナシャとルミアには無詠唱、多重詠唱、複合魔法、魔力操作、マジックキャンセラーの秘技を覚えてもらう予定だ。
一応、カイン達にはそのことを伝え、パーティーが少ない3層で奥義の基本を教える。始めてから一週間が経過した時に、レベル30になったカインが俺に聞いてくる。
「なぁ、ノワール。気になることがあるのだが」
「なんだ?」
「この前、お前とパーティーを組んだ後にレベリングした時よりも、更にレベルが上がる速度が早いぞ。俺達は中級クラスになったから、下級クラスより早く上がることはないのだが、どう思う?」
「それは、俺も感じている。カイン達の武技やスキルに切れが増していくのも早いし、魔法のクラスを習得するのも早い」
「やはりそうか」
うーん、こんなに早く上がるのは俺もおかしいと感じる。以前は、爆速成長だったが、今や超爆速成長って感じで、あまりにも早すぎる。
これは、もしかしたら残念女神が、やらかしている可能性があるな。今度、コートダールに帰ったら教会に行くか。
◇
俺達はここへ来てから三週間が経過することには、レベル50まで上がり奥義や秘技も習得することができた。予定よりも早いが、奥義や秘技を習得するだけでは意味が無く、使いこなすことが重要なのでボス戦に挑むことにする。
俺の忍者もカイン達と同様にレベル50まで上げることができ、忍法についてわかることができた。忍法と魔法には違いがあり、忍法は魔素の干渉を受けることがないので、同じ属性では忍法の方が圧倒的に威力が強い。
ナシャとルミアにマジックキャンセラーでキャンセルできるか試してみたが、キャンセルすることができなかった。
忍法は錬金術による忍具と魔法との組み合わせで発動するが、おそらく俺のオリジナルスキルで運による効果もあり、キャンセルができないのかも知れない。
まぁ、焦らずにじっくりと試していこう。
さて、明日はいよいよ10層にいるボスと対決だ。
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