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俺だけのオリジナルスキル10と1/10の世界 ~転生したので異世界生活を満喫します~  作者: 月詠 神路
第4章 恐るべき陰謀の始まり

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第40話 作戦終了


 ルミアがヘレンさんの頬を叩く。


「いい加減にして!! ここをどこだと思っているの。ゴブリンのコロニーよ。それにあの女性達はゴブリンに無理やり種付けされ、貴方の想像を絶するような酷い目に遭い、ゴブリンを身ごもった影響で既に廃人となっているのよ。貴方はこのまま彼女達に、もっと苦しみなさいと言っているようなことだとわからないの」


「ヘレン様、ルミアの言う通りです。貴方が彼女達と同じ目にあったことを考えると、貴方は同じように助けてくださいと言えますか?」


「それは…… 私だったらひと思いに殺して欲しいと思うわ。わがまま言ってごめんなさい」


 彼女は泣きながら俺達に謝る。



「さて、5人か。ここはギルド長である俺が処理しよう。ヘレン様は下がっていてください」


「いいえ、今まで私は伯爵家に生まれたと言うことで甘えていました。今日、ここで甘えは捨てます。ですから、彼女達の最後は私も見届けます」


「ゴンザレスさん、ここは俺にやらせてくれ。ヘレン様の意思に報いたい」



 俺はゴンザレスを押しのけ、彼女達の前に立つ。


「マキシマムスリープ、マキシマムファイアストーム」


 俺は彼女達を即座に眠らせると、灼熱の炎で覆い一瞬で灰にする。


「マキシマムウォーター、マキシマムエアーブロー」


 洞窟の中だから煙を最小限に抑えながら空気を入れ換え行い、彼女達の灰が洞窟から出るように空気を押し出した。


「彼女達はこれで洞口の外に出て、安らかな死を迎えるだろう」


「ありがとう。貴方のお陰よ。それにしても貴方は凄いわ。無詠唱の連続魔法、それと魔力操作。まだまだ魔法スキルを持っていそうね。貴方の名前を教えて」


「ノワールだ」

「ノワール様ね。名前を付けてくれたお母様は、素敵なセンスの持ち主ね」


 俺に名前を付けたのは賢者 マーリンだが、センスは良かったのか?

 まぁ、どうでもいいか。

 その後、俺達は洞口から出て冒険者達と合流する。





 ヘレン様は冒険者の人数の多さに驚き、自分達を救出するための大規模な編成隊だと思っていたが、ルミアからコロニーの討伐作戦で偶然に自分達が救助されたことを知ると、愕然とした様子だった。


 俺達は事後処理と休憩も含め、この場に一日野営することになった。

 俺はテントを女性陣と負傷者達に貸し出し、警備と仮眠を取りながら一夜を明かすのであった。


 翌日はゴブリンの洞窟は破棄するため、皆の魔法で出入口を全て塞いで再利用できないようにしてから出発するのであった。


 途中のダンジョンにある宿場町では、既にヘンダーソン家の近衛達が待機しておりヘレン様とアリスさんを護衛して、早々にヘンダーソン家に旅立っていく。


 俺達は負傷者を抱えているので、ここで更に1日休養を取り、無事にコートダールへ凱旋するのであった。


「ギルド長のゴンザレスだ。今回のコロニー討伐作戦は無事に成功した。皆も疲れていると思う。今日はこれにて解散する。討伐の報酬については2日後に集まってくれ。以上、解散!!」


 俺達はお互いの健闘を讃え合い、それぞれの帰路に着くのであった。





「女将さん、ただいま」

「あんたコロニー討伐作戦に参加したそうじゃない。大丈夫だったかい。怪我はないかい」


 俺のお母さんのように心配してくれる女将さん。なんだかホッとするな。


「ああ、大丈夫です。今日は疲れたので寝ます」



 初めての合同作戦。

 初めての強敵との戦い。

 初めて装備に限界を感じたこと。


 そして、初めての人殺し……


 色々な初めてづくしであったが、得るものもあった。





『トントン』


 俺はいつの間にか眠ってしまったようで、誰かが扉を叩く音で目を覚ます。


「ノワールさん、起きていますか? もう、お昼ですよ。ご飯が用意できているので、召し上がってくださいね」


 ルカちゃんが起こしに来てくれた。やはり、初めての遠征もあって疲れたようだ。


 俺が食堂に降りていくと女将さんが昼食を支度しながら言う。


「あんた心配したよ。参加した冒険者から聞いた話では、ゴブリンジェネラルと一対一で戦ったんだって? あたしも冒険者だったからわかるけどさぁ、Aランクの魔獣にCランクのあんたが挑むなんてさぁ。ゴンザレスさん達が弱らせていたから勝てたようなものだけど無茶はダメだよ」


 あの時は夢中だったけどそりゃそうだ。

 名目上だが、CクラスがAクラスを相手するなんて正気の沙汰じゃないよな……


 俺は昼ご飯を食べながら女将さんの説教を聞いてからカザトさんの所に向かう。


 カザト邸に着くと一段と枯山水に磨きがかかっており、これはもはや芸術である。


 そのことをジェフさんに告げると大変満足され、最近では講師として貴族の庭師に枯山水を教えているそうだ。


「ノワールさん、聞きましたよ。ゴブリンジェネラルに戦いを挑むなんて貴方は本当に無茶しますね」


「ええ、お陰で装備が限界で壊れてしまいました」

「そうですか。それならば新しい装備を私が用意しましょうか?」


「すみません。俺の装備は王都の鍛冶職人であるライゼンさんに依頼することになっています。ただ、未だ素材が集まっていないので頼めていないですが……」


 俺とカザトさんが話していると、いつのまにかシェリーさんがいる。


「驚きだわ。上級職人であるライゼン氏のお墨付きとは。あなた、それならば我が家の金庫にあるアレをノワールさんに譲れば良いのでは?」


「でも、アレはレアで高価な素材ではあるが、今まで扱える者がいなく、我が祖父の代よりある素材だぞ」


「カザトさん、そんな素材があるのであれば、是非俺に譲ってください」


「あなた、今こそ私達がノワールさんに恩を返す時だと私は思いますわ」

「そうだな。ノワールさん。着いてきてください」



 俺達は屋敷の地下に行くと、隠し扉がありその奥に行くと金庫がある。


 カザトさんが金庫から素材を取り出して俺に見せる。


 鑑定!!


「カザトさん、これはミスリル魔晶石ですね」


「そうです。よくわかりましたね。これは高密度ミスリルと魔晶石が融合した合金です。鍛冶技術でも合金はできますが、天然物は強度や魔素等が十数倍違います。そのため装備にすれば桁違いの効果が得られる素材ですが、扱えるのは上級職人でも難しいのです。しかし、ライゼンさんであればきっと扱えるでしょう。さぁ、受け取ってください」


「ありがとうございます。大切に使います」


 俺はレア素材であるミスリル魔晶石を手に入れるのであった。


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