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俺だけのオリジナルスキル10と1/10の世界 ~転生したので異世界生活を満喫します~  作者: 月詠 神路
第4章 恐るべき陰謀の始まり

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第36話 緊急事態 合同作戦発令


 俺がカザトさんの所で28歳のノワールとして生きていくことを宣言してから一か月が経過していた。


 この一か月、俺はダンジョンに通ってレベリングと奥義の熟練度を上げていた。


 もちろん、熟練度を上げるためダンジョンには行くのだが、ペガサスウィングであれば二時間程度で着くので通うのも余裕だ。


 俺は順調のレベリングと奥義の熟練度を上げることができたのでレベルが53になった。

 やはり、ここのダンジョンではレベルが上がらなくなってきた。


 今後のことを考えると上級クラスにクラスチェンジがしたいが、上級クラスを取得する必要があるのだが取得方法がわからない。


 賢者マーリンの話では、女神からのオリジナルスキルで与えられるか、突然得るか、既に与えられた者から何か条件により伝承されると言われている。


 俺が上級クラスを取得できる可能性としては、後者だが全く見当がつかない。

 そもそも偶然得ることはなく、絶対女神が関与していそうだ。


 さて、どうしたものかと考えながら冒険者ギルドに入ると、受付のシャルアさんから呼ばれる。



「ノワールさん、こちらへどうぞ。まず、こちらが護衛クエストの報酬で金貨10枚です。それから盗賊の討伐報酬として金貨15枚です。あと、昨日預かりましたダンジョンアイテムの換金で金貨15枚、銀貨64枚、銅貨3枚です」


「シャルアさん、どうしたのですか? 何か疲れているようですが」


「ええ!! 疲れていますとも。どっかの誰かさんが、馬鹿みたいに素材を大量に持って来て換金したので、当直だった私が徹夜で計算しましたからね!!」


 あああ、すっかり忘れていた。シャルアさんは計算が苦手だったよな。

 それに2週間分のダンジョンでドロップしたアイテムは、流石に多すぎたか。


「まぁ、歩合制の仕事ですから今月の給料が倍になるので、ローン払いの目途が立って良かったです。だけど、ほどほどにしてくださいね」


「ああ、努力するよ」


「それとノワールさんに重要なお知らせがあります。ダンジョンより東に徒歩で2日離れた場所にゴブリンのコロニーが発見されました」


「現在、規模を調査中ではありますが、Cランク以上の冒険者には指名でギルドより討伐に参加する依頼が発生しています。断ることもできますが、その場合ランク評価の低下や違約金を払うことになりますのでご了解願います」


「違約金?」

「はい、参加されない場合に限り違約金が発生して金貨30枚になります」

「ん? それだと何か強制的だよな? 当然、ギルドはバックアップするのか?」


「はい、規模にもよりますが、上位ランク者の招集はもちろんのこと、ギルドマスターも参加します。また、参加者にはランクアップの特典や特別報酬等もありますので参加すれば損はないです」


「敗走した場合はどうなる?」

「ギルドマスターの指示による敗走になりますので、参加者に責任はありません。報酬も支払われます」


「また、敗走すると王都より特別に編成された部隊による討伐作戦が決行されますが、費用はコートダールの領主が負担します。費用負担の責任は冒険者ギルドにもあり、Cランク以上のギルド特典が廃止される可能性があるので、みなさん必死ですよ」


「つまり、特典を餌に協力しろってことか」

「その他、質問がなければ討伐決行は三日後となります。集合場所はここになりますので来てくださいね」




 色々とあって宿に帰るのは一か月振りくらいか。


「ただいま、女将さん」

「ノワールさん!!」


 女将さんが俺に駆け寄ってきて抱き付いてきた。


「女将さん、どうした?」

「あんた良くやったよ!! シェリーを助けてくれて本当にありがとうよ」


 ああ、そういえば女将さんは昔にシェリーさんとパーティーを組んでいたのだよな。


 女将さんは落ち着きを取り戻すと俺に感謝のお礼を言い、


「あんた、ここに泊まる際はお代はいらないわよ。シェリーの命を助けてくれた恩人からお金を取ることはできないからね」


「そういっても。俺が勝手に払うから受け取ってくれよ」

「そうかい。あんた本当にいい男だね」


 討伐作戦は三日後か。


 俺は報酬から予備の装備品からポーション等を購入して準備を整える。





 翌日は久しぶりに教会と畑に行ってみる。


 畑の方は順調で、ダンカンの話では王都周辺村の視察団は来て、栽培方法をきっかけに他種族間との交流を深めることができたそうだ。



 教会の方もクレープの販売権による収入もあり、順調に運営ができているそうだ。


 俺は教会の中に入ると中央に祀られている慈悲の女神 アルテール、その横に祀られている残念女神ことフロリナートにお供え物が置かれ、皆に崇められているようだ。


 折角なので俺もお祈りしてみると、突然視界が真っ白になった。



「久しぶりね。ノワール君」


 俺の目の前には残念女神ことフロリナートがいた。


「やっぱりここか、どうした残念女神」

「相変わらず落ち着いているのね。それに残念でしたぁー 私は残念女神を卒業して中級女神になりました」


「中級女神? それで、その中級女神さまが俺に何のようだ」


「そうねー まずはお礼ね。ノワール君がこの教会に私の像を祀ってくれたので、下級から中級に昇格できたの。ありがとう」

「ああ、よかったな」


「もう、素っ気ないのね。それで、ノワール君に昇格したお祝いとして、私がチョイスした特典をプレゼントしました。それは、ノワール君のオリジナルスキルがパーティーにも反映され、パーティー解散後も一か月持続できます。どう凄いでしょ!!」


「凄いでしょって、それは俺に何かメリットでもあるのか?」

「え!?」


 中級女神の顔から笑顔が消え、目が泳ぎ出す。


「すみませんでした!!」


 超高速のジャピング土下座を繰り出す中級女神。


「昇格してもやっぱり残念女神だな。特典を変更できないのか?」

「ううう、できないです」


 うーん、今、俺が困っているのは上級クラスへのクラスチェンジだ。


 この特典があれば入手できた可能性があるが今更ダメか。どうしたものか・・・・・


「はい、上級クラスを入手するめぐり逢いは、既に設定しているので大丈夫ですよ」


「心を読んだな。カザトさんと出会ったように?」

「その通りです。詳細は言えませんが、きっと大丈夫ですよ。あっ、もう時間なので、また会いましょう」


 俺の視界は再び真っ白となり、気がつくと女神像の前に立っているのであった。


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