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俺だけのオリジナルスキル10と1/10の世界 ~転生したので異世界生活を満喫します~  作者: 月詠 神路
第4章 恐るべき陰謀の始まり

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第33話 名工 ライゼン



 翌朝、俺はホテルのロビーに行くと既にルミアさんが待っていた。


「おはよう、ノワール君」

「おはよう、ルミアさん」


 俺はルミアさんの服装に驚いた。


 もっと派手な服装かと思ったら、意外と清楚な落ち着いた感じで、気品さえ漂っている。


「どう、ノワール君。似合っているかしら?」


「はい、とっても素敵です」


「ありがとう。これでも一応は貴族の出身だからね。あっ、この事は皆には内緒よ」


 ルミアさんが貴族出身と言うことに驚いたが、何かわけがありそうだ。


 まぁ、内緒なので黙っておこう。


「ねぇ、ノワール君、どこに行きたい?」


 ノワール君は私とどこに行きたいのかな。


 ちょっと、ドキドキするわ。


「鍛冶ギルドに行きたいかな。俺の装備がかなり使い込んでいるので、そろそろメンテナンスしたいと思っている」


 あああ、ノワール君に期待した私がバカだったわ……


 鍛冶ギルドに着くとルミアさんが俺に忠告する。


「ここの鍛冶ギルドのギルド長は腕が良いけど、口が悪いのが玉に瑕なのよね」


 俺達は鍛冶ギルドに入り装備品メンテナンスの受付に行くと、お姉さんではなく強面のドワーフのおっさんが受付をしている。


「あんちゃん、ようか?」

「ああ、装備のメンテナンスをしれくれ」


 俺が鋼の装備を一式カウンターに置くと、ドワーフは隅々まで装備を確認する。


「あんちゃん、ランクは?」


「Cランクだ」

「Cランク? もっとランクが高いと思ったぜ。そうだな、Bランク、いやB+か」


 鋭い!! 


 確かに俺のスタータスはB+ランクに相当するが、それを装備の使い方を見て言い当てるとは驚きだ。


「あら、なぜ、B+ランクと思うの?」


「お姉ちゃんの彼氏かい? いい男を捕まえたな」

「あら、見る目があるじゃない」


「この装備だが使い方が実に旨い。強度が一番強い所で防御して、防具の性能を最大限に活かしている。剣も同じで剣筋に無駄なく力が入り、切れ味を最大限にしている。それにだ、装備の手入れが行き届いているから、装備冥利に尽きるってもんだ」


「ノワール君、やるわね」


「これだけ装備を上手く使っているからB+ランクだと言ったのだ。理由がわかったかい、お姉ちゃん。ただ、この装備だとそろそろ買い換えた方がいいぞ。あんちゃんの能力に装備の性能が追い付いていないだろ」


 俺が鍛冶ギルドに来た本当の理由を言い当てられた。


 このドワーフはできる。


「そうだな。あんちゃんならワンランク上のクロム鉱、金、銀等を使った装備が良いと思うが、俺の見立てではミスリル鉱、魔鉱石、ダマスカス鋼の合金で作った装備一式が良いな。あんちゃんは魔法も使うだろ?」


「良くわかるな。俺は魔導剣士だ」


「はっ、魔導剣士だ!? そいつは久しぶりに聞いたクラスだ。確か150年前振りで、そいつはA+ランクの冒険者だったな」


「へぇー そんな人もいたのか」


「よし、決めた。あんちゃんの腕ならいずれ金を貯めることができるだろう。ミスリル貨3枚で良いから俺が作ってやろう。どうだ格安だろう」


「ミスリル貨3枚が安い?」


 前世の金額だと3000万円だぞ……


「ああ、普通売っているのはミスリル貨5枚になるぞ。なにせ、Aランク者の最高装備品だからな。それに、このライゼンが作るのだから業物だ」



 奥から可愛らしいお姉さんが出てくる。


「あああ、またライゼンさん!! あれ程、受付はしないでっていたでしょ。貴方は愛想がないので、お客さんが減るでしょ。まったく、ギルド長なのだから、もっと立場をわきまえてください」


 この人は鍛冶ギルドのギルド長だったのか。


「おい、ノワール。金が貯まったら必ず来いよ。お前なら使いこなせるはずだ」


「ああ、きっとまた来るよ」


「そうか。この装備は俺がメンテナンスを夕方までに仕上げるから、精々お姉ちゃんと楽しんで来いよ」


「ふふふ、任せて」


 ルミアさんは俺の腕を抱えながら、鍛冶ギルドを出るのであった。




 装備をメンテナンスする予定ではあったが、思わぬ所から新装備の目途が立ってよかったな。


 俺はルミアさんの胸の感触を腕に感じながら考える。


「ルミアさん、お金を貯めるならば、どこのダンジョンが良いかわかります?」


「うん、エベルス鉱山の近くのダンジョンが良いわね。鉱石や魔獣のレアドロップ品は高価な物がでるので人気かな」


「それならエベルス鉱山の情報を聞きに行きたいな」


「いいわよ。地図屋へ行きましょう」


 さっきから俺の左腕に抱きつくように歩くルミアさんだが、こんな俺でも良いのだろうか? 


 中身はおっさんだぞ。


「何かさっきから左腕に当たっているのだが…… 」


「もう、若いのだからそんなことは気にしないの」


 どうやら良いらしい。


 そうだよな。外見は28歳で身長は175cmの細マッチョでイケメンなのだから。


 よし、これからは中身おっさんの考え方はやめて28歳のノワールとして、生きて行くことに決めた。


 折角の二度目の人生だし、気持ちを切り替えてこれからは楽しむぞ。



 俺達は地図屋を行ってから、ルミアさんに王都を案内してもらった。


「恋人のような感じで楽しいね。洋服とか買いたいから付き合ってね」

「いいぞ」


 次の日も俺達は恋人のように腕を組んで笑いながら、ショッピングや食事して王都を満喫するのであった。




「さあ、みなさん出発の準備を大丈夫ですかな?」


 カザトさんが旅の確認している中、ナシャさんが気が付く。


「あら? ノワール君とルミア。なんで腕を組んでいるのかしら?」


 しまった。二日間、腕を組んで歩いているのが普通だったので、気が付かなかった。


「ふふふ、内緒よ」


 意味ありげに笑うルミアさん。


「やるじゃないか、ノワール。ルミアは一見すると派手に見える女性だが、結構真面目で今まで男を寄せ付けなかったからな」


 カインが笑いながら話す。


 俺はカインの言葉を聞きながら、真面目な顔でルミアさんを見ている。


「またー そんな真面目な顔でガン見されると恥ずかしいでしょ」

「ふふふ」


 俺の困った顔をしていると、ナシャさんが笑っていた。



 馬車が王都を出発して4日目が過ぎ、道中で下級の魔獣がでたが問題なく討伐ができた。


 あと1日でコートダールに着くが、それは突如として起こった。



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