表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
140/141

第140話 通じ合う心

 ブルスは俺の方に向かって来たので俺はブルスと対峙して、ルミアがブルスを盾にするようにユニムから距離を取る。


 早速、槍を振り回してブルスが仕掛けてくる。


「俺様の槍を受け止めることができるかな、吹き飛びやがれ」


 槍を上手く振り回しているが、ナデアさんと比較すると只単に回しているだけで、攻撃と防御で繋がりなく力任せだ。


 俺は槍の回転に合わせて、剣と盾で受け流していく。


「大口を叩くようで俺の槍を受け止めるとはやるな。だが、これならどうだ」


 悪手だ。力任せに槍の回転を速くしたようだが中途半端だ。

 俺は槍の回転が弱った間合い見切って、剣と盾で槍を受け流してブルスの腹に蹴りを喰らわせる。


「ぐぉっ、結構、効いたぞ。これから本番だ」


【武技 五連突き】

【武技 シールドバッシュ】


 ブルスは俺のシールドバッシュを受けてユニムの方まで吹き飛ばされるのを見て、ルミナが魔法を放つ。


【ハイアイスアロー】


 ブルスはギリギリで避けるが、射線上にいたユニムに魔法が当たる。


『キュウ――』――「ブルスが陰になって魔法が見えなかったよ」


「おい、お前が避けたから魔法がユニムに当たったぞ」

「知るか、ユニム、やれ」


 ブルスはユニムに指示するとルミアの方に向かって行くが、ルミアは連続魔法で弾幕を張って近づかせないように立ち舞う。


「どうした? 竜騎士様、防戦一方だな」

「ちっ」


 今度は、ユニムが俺に向かって左右の翼で攻撃を仕掛け、隙があれば尻尾を使った攻撃で飛ばしてくる。


【魔法剣 マキシマムエアーブレード】


 俺は素早く魔法剣を唱えると、左右の翼から繰り出された【ウィングカッター】を打ち消しユニムの懐に潜り込む。ユニムは爪と牙で応戦して来たので、俺は剣と盾で応戦するとユニムが痺れを切らして大技の尻尾技である【龍技 テイルスパイク】を叩きつけてくるが、盾で防ぎながら剣で切りつけた。


『キュゥ――』――「痛いよ。僕の鱗が役に立たないよ」


 ユニムの嘆く泣き声にブルスはやっとユニムの方を見て呆然する。それに気が付いたルミアは魔法を放つことを止める。


「なぜだ、どうしてこうなった…… 止めろ!!」


『キュゥ――』――「ブルス、助けて――」


 ユニムの悲痛な叫びに自分の身体の中から何かが込み上げる。


「うおぉぉ―― これ以上はさせるか!!」


【龍技 ドラゴンスパイラル】


 俺はドラゴンスパイラルを交わすためルミアの所まで後退すると、ブルスがユニムの所に駆け寄り、マキシマムポーションで傷を癒す。


『キュウキュウ』――「マキシマムポーションなんて高価な薬を……ありがとう、ブルス」


「すまなかった、相棒。俺はお前と言葉が通じなくなってから心が荒んでしまったようだ。言葉が通じないからなんだというのだ。きっと思いは通じるはずだ」


『キュウキュウ』――「そうだね、思いは通じるよ」


「行くぜ!! 相棒」

『キュウ――』


「よし、龍気を練りながら戦うぞ」

『キュウ』


 さっき戦っていた時よりも二人の身体に龍気がみなぎってくる。


「あなた、ブルス達は目覚めたようね。これからが本番よ」

「ああ、楽しみだな」



【龍技 五連突き】


 先程の武技 五連突きとは違い龍気を纏った攻撃はスピードと威力が数段アップしていたが、俺は剣と盾で防ぐ。


「くっ、ユニム、いけ!!」

「うん」


 ブルスの五連突きを放った後に横へ飛ぶと、後ろからユニムがブレスを放つ。


「ルミア」

「任せて」


【マキシマムストーンウォール】


 ユニムのブレスをマキシマムストーンウォールで防ぐと同時に俺は武技を放つ。


【武技 地走り】


 俺の放った地走りはマキシマムストーンウォールを壊しながらブルスを襲う。


「ブルス、下がって」


 ユニムの声に反応したユニムは後ろへ飛び退き、ユニムが翼で俺の地走りを防ぐ。


 ここからそれぞれが連携で龍技や武技、そして魔法を放つ。


「おおお、凄い模擬戦だ」

「ナデアさんとワーク達の模擬戦も凄かったが、それ以上だ」


 俺達の模擬戦を見ていた村人達から歓喜と応援の声が上げる。


「ユニム、ここで決着を付けるぞ」

「わたった、ブルス」


 ブルスとユニムは龍気を練り上げる。


「くるぞ、ルミア」

「わかったわ」


 俺とルミアも闘気と魔素を練り上げる。


【龍技 ドラゴンスパイラル】

【龍技 ドラゴンブレス】


【ブースト魔法剣 ブリザードブレイド】

【魔法の極み ダイアモンドダスト」


 それぞれの技がぶつかり合い、俺とルミアが放った攻撃が押し勝つと、ブルスとユニムは結界壁まで吹き飛ばされ戦闘不能となった。


もしよろしければブックマークへの登録、評価をよろしくお願いします。


評価は下にある『☆☆☆☆☆』より押すことで可能です。


簡単ですので、面白くなければ☆1、面白ければ☆5等を是非とも

よろしくお願いします。


ブックマークも頂けると本当に嬉しいです。


作者のモチベーションになりますのでよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ