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第136話 冒険者ギルドは大騒ぎ

 

「このポテチと言う食べ物は美味しいね。きっと村の名物になるさ。それと冒険者ギルド協会から許可書が届いたよ」 


 ナデアさんは許可書をワーク達や村人達に見せる。


「凄いぞ、本当にこの村にも冒険者ギルドができるぞ」

「これでもう田舎町とは言わせないぜ」


「俺達がAランクのパーティーであることを書いてあるぞ」

「本当だわ、これから頑張らないとね」


 ナデアさんやワーク達も許可書が発行されたお陰で自分達が冒険者ギルドを担うことを実感が湧いたようだ。


 これで冒険者ギルドはなんとかなるだろう。


 それから農場は収穫のため作業に追われ冒険者ギルドも最終準備で忙しい日々を迎えたが、冒険者ギルドの開設日が迎える準備を全て終わることができた。



 ◇



 翌朝、冒険者ギルドは冒険者達で溢れかえっていた。


「おい、早く開けろ。俺達は冒険者ギルドが新しくできる噂を聞いて来てやったのだ。これから龍神のダンジョンを攻略に行ってやるからギルマスを早く出しやがれ」

「俺達はBランクで紫電の龍が冒険者ギルドの試験官として働いてやる。どうせ、こんな田舎町のギルドではCランクの職員しかいないだろ」


 一旗上げたい冒険者や一攫千金を目指している冒険者達、それから過去に問題を起こした冒険者も交じっているようだ。


 その内、冒険者同士の小競り合いが始まっており、冒険者ギルド前は騒然としていた。


『バサバサバサ』


 翼を羽ばたく音が聞こえたので、全員が上空を向く。


「うぉっ、グレートワイバーンの襲撃だ!! 全員、戦闘態勢を整えろ」

「に、逃げろ!!」


 焦った冒険者達が叫ぶ。


「お黙り!! 私の可愛い飛竜と戦いたい愚か者は誰だい」


 ナデアさんがそう言うと、飛竜のチュリが豪快に上空に向かってブレスを吐く。


「飛竜だ。背に乗っている人は竜騎士だぞ」


 竜騎士の装備を着たナデアさんは華麗に地上へ舞い降りる。


「私がギルドマスターの竜騎士ナデアだ。私に会いたいと言った者は誰だい」


 あまりの装備の凄さと竜騎士としての気迫に押された冒険者が恐れながら言う。


「貴方がギルドマスターですか? 俺達はBランクの紫電の龍だ。ここの試験官として雇って貰えないだろうか?」


 さっきまでの勢いはどこかに行ってしまったような口ぶりだ。


「はぁ、お前達では力不足だね。そこにいるワーク達の足元に及ばないよ」


 ナデアさんに言われた紫電の龍のメンバー達が一斉にワーク達の方を見る。


「はっ、笑わせるな。こんな若造達が俺達の相手になると思っているのか? これだから田舎のギルドは世間知らずなのだよ」

「そこまで言うからには上等だね。ワーク、相手してやりな」


 ナデアさんは皆を連れて、地下にある訓練場に連れて行くと冒険者達が驚く。


「おい、この広さはなんだよ。王都にある冒険者ギルドと匹敵するぞ」

「それにあれを見ろ、防護壁の魔導具だぜ」

「何言っている、あれは結界壁の魔導具だ。俺は王都で実物を見たから間違いない」

「訓練用の武器や防具も立派な物だぜ」


 装備はルミアがワーク達を鍛えている時に、魔獣を倒しまくってドロップした物で十分用意できた。それに、カルシャさんが魔道具で作った渾身の施設だ。


 冒険者達が驚くのに無理がない。


「さて、紫電の龍だっけ? お前達の相手はそこにいるワーク達だよ。準備ができたら向こうに行きな」

「本当に良いのかよ。あんな若造が相手とは俺達にやっとツキが回ってきたようだぜ」


 紫電の龍のメンバーは準備が終わるとワーク達の方に近づいて行く。


「おいおい、そんな訓練用のクロム装備で良いのか? 俺達は金とクロムを合わせたクロム合金装備だぜ」

「装備だけで実力を判断するとは愚かだな。装備が実力の証でないことを思い知らせてやるぜ」

「ほざいたな、行くぞ!!」



 紫電の龍の前衛が、切りかかってくるがワークとダギアは余裕で剣や盾で捌く。


「若造にしては中々やるな、それならばこれでどうだ」


【武技 真空連撃刃】

【武技 重連撃」


 これもワークとダギアは余裕で剣や盾で捌く。


「くそっ、何て奴らだ」

「おい、お前達もやれ」


 後ろで状況を見ていた魔導士が魔法を放つ。


「荒れ狂う炎よ、あの者達を焼き尽くせ」


【ハイファイアストーム】


「大いなる風の魔素よ、旋風の風の刃となって我が敵を滅ばせ」


【ハイエアーカッター】


 今度はクカナさんとユーミさんが迎え撃つ。


【ハイファイアストーム】

【ハイエアーカッター】


 両方が激突するが、クカナとユーミに放った魔法は紫電の龍が放った魔法を掻き消して、紫電の龍に襲い掛かる。


 まさか自分達の魔法が押し負けると思っていなかった紫電の龍は間一髪かわすが、すかさずワークとダギアは間合いを詰めると剣を突き付ける。


「……参った」


 当然の結果である。紫電の龍は闘気や魔素の練るのが未熟で十分に練れていないし、実力差があるのは明らかだ。


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