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幕間 興味に果てはなく

スライムさんが外に出た直後の話

ダンジョンから出たグランドール達はお爺ちゃんが魔法を見せるのにはしゃいで・疲れて・休憩しながらまったり帰ってます

 我が輩はスライムと言う種族の魔物になる。

名前は……まだ無い。

名を付ける意味はあるのか甚だ疑問だが、かの老人は赤子の名を気にしていた様子だったな。

次に出会った時に名乗れる様に今から考える次第だ。


 さて、今の我が輩が何をしているのかの説明をしよう!!

何?

一人称が違う?

それはだな……。

開放された事で新しい人生……人生?

…………。

すまない、考えてしまった。

新たな人生はどうしようかとね。


 こほん。

一人称の話なのだが、個性と言う物を考えた結果なのだよ!!

……話が脱線したな。

何をしているかだったか?

聞いて驚くがいい!

我が輩は今『レベリング』と言う物を行っている!!!

何故なら最弱よりも弱くなってしまったからな……。

以前よりも強くなり、かの老人と赤子に恩を返すのだ!!

そして人の輪の中で楽しく暮らす。

これが我が輩が人生と言う物を求め焦がれた物なのだ。

誰にも笑わせぬ。




 ダンジョンの最下層の部屋にたまに文字の書かれたあらゆる物が落ちてくる。

当初スライムに知性は無かった。

当然だろう。

知性を得た魔物等この世界には存在しない。

いや、存在しなかった。

だが彼の魔物としての特性が成長して行った結果、知性を得るに至った。


 スライムの特性は『吸収・分解・分裂』が主である。

そして彼は吸収の力に特化してしまった。

落ちてくる本を取り込む事で文字(・・)すら吸収してしまった。

その言葉の意味を蓄え続けた。

理解するその日を待ち続ける様に。


 ダンジョンのゴミ処理もさせられていたのだろう。

あらゆる文字の書かれている物を吸収する度に知識は蓄えられ……。

開花する。


 だが、スライムからすればその知性の獲得は決して楽しい物では無かった。

知性を獲得したが故に数百年と言う孤独を知ってしまったのだから……。



 ふははははははは!!!

楽しい!!楽しいぞ!!

レベルが上がるとはこんなにも達成感があり嬉しいのだな!!




 ……。

彼はスライム。

世界中の全てより最弱になったはずのスライムの頂点だった存在。

スライムさん、実は登場予定は無かった…。

書いてたら自然とこう……ね?

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