第二話 アマナイ・ニファー ~16歳~
あらすじ
親友のミュウ・スクナーが行方不明になって約9年が経ちました。
4月に入ったというのに、連日最高気温が15℃に届かない日が続いている。時期的に学校は防寒具を認めてくれないので、寒さに凍えながら登校するしかないのが憂鬱でしょうがない。
私はアマナイ・ニファー。昨日で県立夕凪高校の2年生になった現役の女子高校生。普通の、と言うには疑問符がついてしまう。
学校では全力疾走をしないようにしているが、全力疾走すると100mを5秒で走ってしまい、更に握力は100㎏オーバーという、普通にはありえない運動神経を有している。この世界には『魔法』というものが存在しているので、それを使ってその結果、というのであれば普通だが、私は生身でこれだ。ちなみに母も人間離れした運動能力を持っている。
学力に関しては上の中あたりをキープしている。目立つのは好きじゃないので、学年30位前後をうろうろする程度に抑えている。それでもなお、かなり注目されてしまっているのだが。
私には、親友と呼べる友達が1人いた。
彼女は私が7歳の時に行方不明となり、今も行方不明のままである。ニュースになってもおかしくない事案だが、ニュースでこれを報道していた記憶は無い。何者かに隠蔽されていると思っているが、証拠が全く無い。
今日までの生活で、彼女の事を忘れた事は無い。しかし、なぜか名前を思い出すことができない。胸騒ぎがするのだが、それが何に対する胸騒ぎなのか、一瞬忘れてしまうことがある。私は彼女の事までも忘れてしまうのではないかと、毎日名状しがたい恐怖を感じながら過ごしている。
「行ってきまーす」
家の玄関を開けつつ、そうお母さんに告げる。お母さんのなまえはアマナイ・シュナ。昔から見た目は全く年を取っていない。やはりお母さんも人間をやめているなと、時々思うことがある。その原因はもうひとつ、お母さんの胸にもある。
何カップなのかは恐ろしくて聞いた事がないのだが、余裕でHカップは超えていると思う。なにせ自分がGカップなのだから。それよりもでかいということは、Hカップ以上であるという短絡的な思考である。
「行ってらっしゃぁい」
ちょっと間延びした声でお母さんが返事をする。それを背に受けて、私は歩き始める。目的地は、もちろん学校……ではない。始業より1時間早く着くように出ているので、40分くらいなら寄り道できる。
さて、今日はどこに行こうかな……
どうも、四季冬潤とかいう者です。
さて、1話でストーリー分岐ありとしましたが、もうストーリー分岐します。読者参加型小説というのはウソではありません。
それでは、今回の選択肢をば。
1.学校へ行く
2.公園による
3.神社による
の3つです。一番多いもので小説を書きます。
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