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041「宇龍会の切り札と救世の勇者【その3】」

「この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません」



「お兄ちゃ~~ん!」



 放課後、校門から出たところで校舎入口からメグに声をかけられた。


「今、帰りでしょ? 一緒に帰ろう!」

「おう。それにしても、何だか久しぶりだな……メグ」

「本当だよ……021話以来だよ!」


 そんなメタ発言で露骨に嫌そうな顔をしながら呟くメグ。


「まあまあ。………………ところで、傷はもう大丈夫なのか?」


 拓海は『黄龍』の弧嘉渡にやられた傷について聞く。


「もう、大丈夫だよ。ビックリするくらい何ともないよ!」

「そうか……まあ、お前にやった『快癒魔法』はS級の快癒魔法だから傷を治すだけでなく、体のデトックスも行っているはずだから体調も良くなっていると思うがな……」

「は? S級? 快癒魔法? 何の話?」

「いや、だから、俺がお前に快癒魔法をかけて治してやったろ?」

「え? いつ?」

「えええ~~!!! いや、ほら……校舎裏の森の中でお前不良に殴られて拉致されてたろーが!」

「あ、うん。それは覚えているけど……お兄ちゃんが魔法で傷を治した?」

「ああ。その場で快癒魔法をかけて傷がすぐに治っただろ?」

「違うよ! あれは、あたしがお兄ちゃんの『暗示』にかかって『治った』と勘違いしていただけだよ」

「……………………はっ?」

「え、だって…………魔法だなんて……21世紀のこの世の中で、そんなのあるわけないでしょ?!」

「はぁぁぁ~~~~?! お、お前、何、言ってんの?」

「いや、お兄ちゃんこそだよ? あれは、あたしが勝手に『お兄ちゃんの言葉を信じて、信じすぎて、それが暗示となって傷が治ったように錯覚した』だけだよ?」

「えええええ~~~~~~~~!!!!!! さ、錯覚って…………じゃ、じゃあ、こないだ俺の部屋で空を飛んだだろ? あれは、なんて説明すんだよっ?!」

「あれも『暗示による錯覚』です! あたしは実際に飛んでいなくて、あの時、お兄ちゃんの部屋にいたみんなが『集団による暗示効果』が働いて、結果、みんな空を飛んだように感じただけで、実は、みんな、部屋から一歩も出ていなくて、軽い『催眠状態』でそう思わされただけだったんだよ!」

「………………お、おぅ」


 こ、これ……は…………どうやら今でも朝比奈恵夢の中では『魔法』はなかったことになっているようだ。前にも話したが、メグは自分が恐怖の対象としている『幽霊』や『超常現象』などを『超心理学』や『脳科学』といった科学知識を持って理論武装し自分を安心させているのだが、どうやら、今も特に変わりはないようだ。


 まあ、特に『魔法』について否定していたとしても、それはそれで問題はない。


 いつか、理解してくれればそれでいい。


 そんなことを思いながら、俺はメグと一緒に家路を歩く。



短くてすみません。


これから都市伝説で最近よく出てくる『トランスヒューマニズム』の全国説明会にいってきます!


ではッ! ノシ

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