フータの冒険
とある小学校の校庭。
校庭には多くの子ども達と先生がいます。
みんな風船を1つずつ持っています。
白い台の上にいる校長先生がマイクで話を始めました。
「今日は和南小学校70周年を記念して、今から風船飛ばしを行います。先生の掛け声で持っている風船を空高く飛ばしましょう。それではいきます。5、4、3、2、1、0」
先生の呼びかけで皆一斉に持っていた風船を飛ばしました。
風も吹いていたので、色とりどりの風船が空高く飛んで行きました。
「うわぁ、どこまで飛んで行くんだろ?」青い風船のフータはワクワクしながら言いました。
隣にいたピンクの風船のフーコは「私はパリまで行きたいわ。」
その隣にいた緑のフースケは「こっからパリまでどんだけ離れていると思っているんだよ。無理に決まってるだろ。」
「あんたってホント夢がないわね。あっ、また風が出てきた。風さん、私をパリまで連れて行って。」
そう言うと、フーコは風に乗って、遠くへ飛んで行ってしまいました。
フータも風に乗って、遠くへ飛んで行きました。