表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
88/136

夕立と東の空


  

雨上がりの夜空は

沢山の塵が洗い落されるから淋しい

鬱陶しいほどに纏わりついていた空気が

途端に私への興味を失くし

離れていくのを肌で感じることができた

雲の隙間から見える一人ぼっちの星が

誰とも繋がれない私みたいだった


冷たい透明がビルの灯りを滲ませる

新雪のような鮮度の酸素を吸って

吐けば

それだけで毛細血管の隅々まで

明日を生きるための光が芽生えていく

  

幸せはきっと

雨音のようにそっと近づいてくる

いつのまにか近づいて

いつのまにか離れて

消えたことを知られたくないから

美しい虹で目を奪って

「さようなら」を言わせてくれない

そんな狡い貴方が愛しい



淋しさが温度を奪うのは

優しさを受け入れるためでしょう


両目から涙が零れるのは

心に虹を架けるためでしょう

    

    



  

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ