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ふたりだけの世界になったら



好きなものは誰かの好きを真似たもの

本当に選んだものは一つもない

人生の地図は誰かの借り物

作った足跡は簡単に消える



あなたはどうだろう

似た者同士の私たちは

群れから弾かれたはぐれもの

居場所のない街で居場所を探していた



あなたと手を繋ぎたいと思ったのは

経験してみたかったのか

それとも別の理由があったのか

答えは全て二人の掌に隠しておいてほしい

知ったらきっと死んでしまうから



いつか二人だけの世界になったら

錆びれた駅のベンチで待ち合わせして

動かない車内で肩を寄せあおう

くすんだ窓から射し込む光が

私たちの手を温めてくれる



「ありがとう」

私がそう言うと

言われなれてないあなたは

恥ずかしそうに照れて笑ったね



それを嬉しいと思ってしまったことは

小さな秘密にしておきたい


いつか慣れる幸せの

淋しさを忘れてしまわないように




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