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海よりも



心臓の大きさが違うこと

産まれた姿が違うこと

それが何を意味するのか

知りたくもないのに理解出来ていた



平均寿命の中に生きている命は数えられない

気休めで数年越しのスケジュールを立てる


明日生きられるなんて誰が言ったの

明日いなくなったら誰が責任をとるの

なのに死ぬ事を考えるのは不謹慎らしい

今日が最期の日にならない可能性を教えて

零じゃないなら八十年後も変わらない



死ぬことからは逃げられない

あなたがいつか灰になること

僕は誰よりも理解している

ただ決まっていないことは

どちらが骨を仕舞うかということ


それだけの違いだ

特別なんて小さな区別だ

比べる価値なんてこの世界にはないよ



あけましておめでとう

誕生日おめでとう

たくさんの記念日は

生き残ったことを祝うため


来年もあなたが消した蝋燭を

刹那の暗闇で愛したい




今日も優しく出来なかったよ

君の時間は限られていて

その中で共有できるのはごく僅かだ

それでも優しく出来なかったよ


あなたが傷ついていると理解しているのに

無邪気な振りをしている自分が嫌いだった



あなたの泣いている理由が僕の日々の憂いだと

知ったそのときになってようやく

あなたの愛の深さを知ったんだ



心から喜ぶ君は僕の人生の全てより価値がある

あなたの全ての日々であなたが幸せになってほしい




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