表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/136

まばたき




たとえば

前世なんてないとして


魂というものが

生まれる前から

死んだあとまで

ずっと

続いていくものだとしたら


この地球で生きているのは

一度のまばたきのようなものだと

そういうのなら


暗闇の中だったから

ちゃんとこの目が

あなたという光を

見つけられた


今ならそんなふうに

思えるよ




あなたが死んでしまった日は

あなたが生まれた日よりも

覚えるのが簡単でした


それがあなたを

出会う前よりも

愛した証拠になるなんて

思いもしませんでした



来世なんてないよ

だからずっと待ってて

たかだか数年の約束をしようよ


前世なんてないよ

私たちはこの一度のまばたきの中で

お互いを見つけたんだから



そのために

この一瞬のために

私たちは生まれて

そして死んでいくのです



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ