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君の好きな人が君を好きでありますように





君に教えてもらった愛し方を

大切な人に使ってしまった

君のためだけに存在していたのに

簡単に役割を変えてしまったんだ



街ですれ違ったときに

もう振り返ることがないように

すれ違ったことなんか一度もなかったけれど


それでも君と似ている誰かを

目で追ってしまう僕をどうか叱ってくれないか

「私はもう、違う世界にいるよ」と

思い知らせてくれないか



生き方を未来に探しても見つけられなくて

でも後ろを振り変えるといつもそこにあった



遠くで君の声が聞こえた気がしたんだ

もう何を言っているのか分からなくなっていた

それなら僕の声も聞こえないでしょう


二人でせーので、迷子になろう

その先で見つけた光を抱きしめよう

君の好きな人が君を好きでありますように




君に教えてもらった愛し方は

いつの間にか消えて心になったよ


どこを探しても見つけられなくなったけど

消えてしまったことはもう二度と消えないから

だから僕らは僕らの大切な人を愛せるよ


それがお互いのための最後の優しさだったと

気付けたのは大切な人の笑顔のおかげだった




愛してるよ 嘘になるけど

愛してるよ 消えてしまったけど


愛してるよ 

君がどこかで生きている

そんなことも知ることができない世界でも



君以外にそう言えるようになった

この世界を



生き方を未来に探しても見つからないのは

これから自分で作って残していくものだから


大切な人と作っていくものだから



僕らの作ったものも

きっとこの世界のどこかに

ちゃんと消えて残ったよ


優しさに生まれ変わって

同じものを二つにわけあって

今もここにあるよ



ずっとここにあるよ






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