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御報日



ねぇ なんのために耳を与えてくれたの?

この世界は聞きたくない言葉で溢れているのに


ねぇ なんのために瞳を与えてくれたの?

この世界には隠してほしい化け物が歩いているのに



心の奥の大事なものなんて

僕のことを忘れちゃった人に

ついでみたいに砕かれていったよ


自分の命を守るために

あとどれだけ苦痛に耐えればいい



ねぇ なんのために口を与えてくれたの?

見るに堪えない言葉ばかり垂れていくよ


ねぇ なんのために脳を与えてくれたの?

自分を殺す方法ばかり閃いてしまうよ


全部いらないや もう全部

あなたは嫌がらせの大天才

指揮通りの悲鳴を奏でる姿を見て

この地球で誰よりも上手に笑えている



何かを殺さないと生きていけないから

この体についている機能全部

まぁそういうことなんだってことは

よく分かってるから


もう何も言わなくていいよ

死んで初めて地球に優しくなれる

世界に求められた命になれる



そのご褒美に最後のプレゼントを

僕にちょうだい

起きなければいけない社会で

安心して眠れる場所を



僕にちょうだい




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