ドライ
昨日の私は生きることに失敗しました。
何も得られることはなく、たとえあったとしても
人に聞いてもらうのは申し訳ないくらい
くだらないものです。
日記に書くことがなかったので
ページを破り捨てました。
未来の私は何があったのだろうと
必死に脳の引き出しを探すだろうけれど、
私は何もできなかったことが恥ずかしくて
隠しただけだよ。
一日のうち素敵な時間はきっと30分だけで
他は毎日していることと何も変わらない。
私はその30分のために残りの23時間30分を
犠牲にして今日も命だった肉を食べているよ。
思い出は未来のわたしをみじめにさせるためにある。
生まれた瞬間が一番上手に生きれていた。
この世界は乾燥しているから、水分が必要だよ。
綺麗な色になったから、紅葉は剥がされた。
できるだけ、にじんで、汚れればいい。
水分をたっぷり含んで、腐ればいい。
そうすれば、捨てられることはないよ。
私は今の自分に失望し続けていく。
君にもちゃんと失望している。
いつのまに君は、
私の人生になっていたのだろうか。
大人の人生はつまらないと言うけれど
それは君がもうたくさん経験したからだよ。
飼育した蝶が飛びたったときの喪失感は、
生まれてはじめて、ふれた死だった。
感動できれば、それだけで満足なんだね。
君は素直に生きているね。
同じ味の涙ばかりこぼすなよ。
本当の切なさが消えていくよ。




