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会いたいという気持ちが 会っているときにもあるんだ

それは一緒に生きているのに

生きてほしいと願うのと同じくらい



明日なんか来なくていいと愚痴をこぼすとき

慰めるような光が 空を満たしてしまう

いつもわがままは 言いくるめられる



明日が今日になるなら 

いじめっ子のこの世界のことも 許してあげる

でも明日が昨日になるなら もう知らない


服を引っ張られても 置いてけぼりにして 逆方向に進んでいく

あの終点を超えて 目覚ましの音も聞こえないところまで



ときどき僕の脳は 海を見せてくれる

そこには灰色の雪が降っている

積もることはないから 安心してほしい


君の写真 僕の写真 おそろいだね




どうか笑ってみせてという気持ちが 笑顔のときにもあるんだ

それは手を繋いでいるのに

指の温かさを知りたいのと同じくらい


それはただのキスを 特別なキスにするのと同じくらい

それはただの一日を 特別な一日にするのと同じくらい



それは初めて君が 僕に笑いかけてくれたことと同じくらい

同じくらいの 一瞬の幸せ




ときどき僕の脳は 声を聞かせてくれる

内容は分からない 誰の声かはすぐに分かる

忘れることはないから 安心してほしい



君が隣で

安らかな寝息を立てているときと 同じくらい




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