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FOAF


君が両手を広げて「仲良くね」って

間に立って僕と誰かを繋いでくれた

その人の名前は

友達の友達さん


人口が増え続ける度に

惨めな気持ちになっていくんだ

僕は毎秒 誰かに捨てられている



君が両手を広げて「仲良くね」って

間に立って僕と誰かを繋いでくれた

でも僕はいつも縁の一番端っこ

君としか手を繋ぎたくなかった

君だけを大切にしたかったから

だから片手だけで十分だった



君がいない世界でも

友達の友達さんの名前が変わらないままなら

君がまだ僕の手を繋いでくれている気がした

友達の友達さんは優しいんだ

僕の名前は「君の友達さん」だから


それが嬉しかった



僕も誰かを結べるのかな

君が教えてくれた結び方で

僕も蝶々を作りたいな

君が作ってくれた蝶々は今も

僕のこの小さな空で舞っている


どのくらいの数がいるのか

見当もつかないんだけど


その一つ一つが

君が残した愛のように

思えたんだ


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