表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/136

ファンデルワールス



忘れてしまうのは もうやめてよ

あなたが誰かを思い出したとき

笑ってくれる人がいるでしょう



嫌われても 居場所がなくても

あなたは笑っていいんだから

もちろん最期にも笑ってほしいけれど

忘れないでほしいんだ


あなたが忌み嫌う記憶の中に

生きているだけで支えてくれた人がいるでしょう

あなたも生きているだけで支えている



死にたいって言っていいよ

消えたいって泣いてよ

食事に罪悪感を抱いてよ

他人の厚意を疑ってよ


それでいいから それだけでいいから


疲れたって言っていいよ

楽になりたいって泣いてよ

温かいものを食べてよ

他人の悪意を突き返してよ



あなたがいたから

あなたが生まれたから

出会ってしまったから


誰かは不幸になったよ


でもあなたも誰かのせいで

不幸になったから


これでもう終わりにしようね

これでもう最後にしたいね


人を傷つけないようにするのは

とても難しいから

優しさの定義なんて

意味のないことだよ


人生が綺麗だなんてそんな綺麗事

空に浮かぶ星を綺麗だと言っていることと

そう大差のないことだよ


他の人の人生も

あの星からすれば

見分けもつかないものだよ



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ