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デート
君の心の在り方なんて僕は一つも分からないけれど
分からないということは二人でいるという証だから
僕が君の心を探し続けている限りは
君が一人ぼっちになることはないんだ
そばにいれなくても
君が今どんなふうに生きているか
よく想像するんだ
会えるまでの間も君は僕のそばにいる
いつか怖い日がくること
そのことを僕らはちゃんと知っていて
だからこそ一日だって取りこぼしたくないんだ
透明な星が空に浮かぶとき
手を繋いで歩いていたい
お揃いで買った靴を
履き潰すまで一緒に歩こう
世界は広いのかな
僕の世界は今までちっぽけだったけれど
君と出会えてから行きたい場所で溢れた
君の心に僕の居場所ができたのは
いつだったのだろう
僕の心に君の居場所ができたのは
よく覚えている
一人の日は君の笑顔ばかりが
自然に頭に浮かぶようになった
辛い日は君が心配している顔ばかりが
不思議とよく脳裏をかすむようになった
待ち合わせの時
僕を見つけた君の表情が
いつも好きだ




