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命を奪ってしまうなんて

考えたことがなかった

自分とは関係のない世界の話

もう戻れない


理解なんてしてもらえない

いくら理由を用意しようと

見えない壁の向こう側に

きてしまったことを知る


君の泣く姿を見たくなかった

君が見えないところで泣くことも嫌だった

僕のせいで君が

自分自身を嫌ってしまうんじゃないかと

それだけが心配でたまらなかった



嘘だけど本当のことだよ

もう僕の言葉を聞き入れてもらえないなら

どうか今までの言葉だけでも捨てないでいて

騙していてごめんなさい

騙したくなんてなかった

ただ君との毎日が

あと一日でも長く続いてほしいと

願ってしまったんだ


それが僕にとって

最初で最後の幸福だった


君の隣にいれたこと

君とキスができたこと

君と手を繋げたこと

君の好きをもらえたこと


それが僕の人生で

一番最後ならいいな

あとは苦しまずに

ひとおもいに死ねたらいいな


君に好きと伝えられた今日が好きだった



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