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波の集まり



僕らは教えてもらった優しさでしか

誰かに優しくすることができない

複雑なふりをしたただの不器用


毎日何もないと嘆くのは

与えてもらうことだけを待ってるから

君だけが知ってる優しさを

知らない誰かに教えてほしい

そうすれば何もない日々は

君に笑顔でさよならを告げるから



真似事だけでいいんだよ

嘘っぱちでもいいんだよ

君のそれに救われた僕がいること

世界中を巡って君に還ってきてほしい

君が「こんなことくらいしかできない」と

無力感に襲われても絞り出した

その小さな優しさが

どれだけの人を救えたか気づいてほしい



知らない誰かが優しさをくれた日

夕食の席で話したら

みんなが同じ気持ちになれたこと

与えてくれた人が知ることはない

その代わりに皆に伝えていきたい


もらえた優しさを真似してみた

こうして君が生んだ優しさを

風に乗せるみたいに手渡せば

きっともう消えることはないでしょう



どこまでも遠くへ飛んでいけ



海を越えて時間を超えて

いつまでも誰かの心と心を繋いで

名前もない目にも見えない

言葉も話せないそれは

それでも確かに想い出に還れる

生きていくための光

君と生きた消えない証


僕の優しさは君が教えてくれたこと



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