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鵜呑み
好きという不安を超えたあとは
安心が待っていて
不安も安心も実は同じものだと気づいた
午前三時
寝ても起きても何をしていても
間違いを犯している時間帯
部屋の外からはいつも同じ音しか聞こえない
動けないということはそういうことで
君はいつも同じものに殺されかけてるね
離れたら孤独が迎えにきて
なにかの名前が常に纏わりついてくる
一人でも二人でも三人でも
君は君をやめることはできなかった
君が嫌いな君だって嫌いな君
雨降りでも空は光の色をしている
そんなことすら忘れてしまう
頭で分かっている知識よりも
現実の方が生々しい
生々しいから現実なのか
君を信じている考えより
君を疑っているときの方が
リアルなのはなんでだろうね
美しさは慣れるから
ごめんねといつも思う
その慣れを壊せるのは
さよならだけだね




