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血煙旅記  作者: 黒洋恵生
郷愁編
53/69

※(7)人物紹介・用語説明

【登場人物】


紫峨(しが)治雅(はるまさ)

 身長/168cm 年齢/60代前半

 篠本国(しのもとこく)を治める結羽家(ゆいばねけ)に仕える紫峨家の出で、宗志や紫が赤子の時から世話をしていた。忠誠心が強く、結羽家が落ちぶれてしまっても離れることはなかったほど。

 紫はもちろん、宗志のことも大切に思っており二人の仲が戻ることを願っていたが、その願いは叶うことはなかった。

 宗志には「(じい)さん」、紫には「爺」と呼ばれている。

 嘘をつく時に中指で額を()く癖がある。


結羽(ゆいばね)(むらさき)

 身長/164cm 年齢/10代後半

 七代目篠本国城主。宗志の姉。女将軍と恐れられており、気が強い人物で目的のためには手段を選ばない。幼き頃は宗志とは人並みの兄弟よりも仲良かったが、両親と恋仲であった三浦を殺されてからは宗志を殺すために生きてきた。

 また結羽家が落ちぶれてしまった時期の屈辱的な経験から、国を大きくすることに執着している。しかし紫峨だけはたった一人の家族と称しており、彼だけには妖怪を寄生させないよう、ただの水を渡していたと判明する。


結羽(ゆいばね)無月(むげつ)

 身長/177cm 享年/20代後半

 六代目篠本国城主であり、宗志の父。「民無しでは国は成り立たぬ」というのが口癖。

 宗志を見世物小屋から取り戻すため、城まで手放して判金をかき集める。最期は「罰が当たったのだ」と彼に何度も謝りながら息を引き取った。

 宗志が現在使っている若狭守指神(わかさのかみさすがみ)の持ち主だった。


結羽(ゆいばね)弥生(やよい)

 身長/153cm 享年/20代

 六代目篠本国城主のである無月の正妻であり、宗志の母。無月と同じく最期は宗志に何度も謝りながら息を引き取った。


宮塚(みやつか)(まこと)

 身長/173cm 年齢/30代前半

 篠本国に仕えている家臣の一人。癖毛の黒髪の童顔であり、緑がかった黒い瞳を持つ。右目には包帯が巻かれている。金色の装飾が施された黒い甲冑を身につけている。

 結羽家が落ちぶれていた時期には仕えておらず、紫が城主になってから家臣団に加わった。兵に妖怪を寄生させることを提案した張本人。そして紫をも騙し、彼女に仇討ちのためと妖怪を寄生するよう(そそのか)す。最期は紫峨との一騎打ちの末、敗北し絶命する。


(あん)

 身長/156cm 年齢/30代

 村長。娘を妖怪の混血児に(さら)われ、夫を殺されてしまったため、妖怪の(たぐい)を憎んでいたが瀬快(せかい)(はる)との出会いを得て、改心する。占い業なども行っている。





【用語説明】


金刀比羅解(ことひらげ)

 妖狐が一番最初に身に付ける技。自らを拘束するものをこわす妖術。


狐羅尼神(こらにがみ)

 妖狐族が信仰している神の名。狐羅尼神に選ばれた者が九尾になれると言われている。


魂屋(みたまや)

 手松国(てだいこく)にある見世物小屋の名。数ある見世物の中で最も残虐であると噂されている。


篠本国(しのもとこく)

 結羽家が治める国の名。二代目から六代目城主まで(いくさ)をせず農耕や商いで国を繁栄させていた、戦国の世では異端な国。七代目城主からは天下統一を目指し、妖怪を寄生させた兵を用いた戦を繰り返し、強大な国へと変貌した。


怨念(おんねん)

 呪いや念とも言われる。純血の妖怪の怨念は純人間ならば即死、妖怪の混血児ならば徐々に妖怪の力が使えなくなり、最後には命を奪うという。


呪陰(じゅかげ)

 純血の妖怪の怨念を解くことが出来る者の名。巫女と同じように、呪陰狩りによってほぼ絶滅したと言われる。杏曰く、現在生存している呪陰は那智組(なちぐみ)の大将である土岐(とき)翔和(しょうわ)のみである。

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