※(7)人物紹介・用語説明
【登場人物】
■紫峨治雅
身長/168cm 年齢/60代前半
篠本国を治める結羽家に仕える紫峨家の出で、宗志や紫が赤子の時から世話をしていた。忠誠心が強く、結羽家が落ちぶれてしまっても離れることはなかったほど。
紫はもちろん、宗志のことも大切に思っており二人の仲が戻ることを願っていたが、その願いは叶うことはなかった。
宗志には「爺さん」、紫には「爺」と呼ばれている。
嘘をつく時に中指で額を掻く癖がある。
■結羽紫
身長/164cm 年齢/10代後半
七代目篠本国城主。宗志の姉。女将軍と恐れられており、気が強い人物で目的のためには手段を選ばない。幼き頃は宗志とは人並みの兄弟よりも仲良かったが、両親と恋仲であった三浦を殺されてからは宗志を殺すために生きてきた。
また結羽家が落ちぶれてしまった時期の屈辱的な経験から、国を大きくすることに執着している。しかし紫峨だけはたった一人の家族と称しており、彼だけには妖怪を寄生させないよう、ただの水を渡していたと判明する。
■結羽無月
身長/177cm 享年/20代後半
六代目篠本国城主であり、宗志の父。「民無しでは国は成り立たぬ」というのが口癖。
宗志を見世物小屋から取り戻すため、城まで手放して判金をかき集める。最期は「罰が当たったのだ」と彼に何度も謝りながら息を引き取った。
宗志が現在使っている若狭守指神の持ち主だった。
■結羽弥生
身長/153cm 享年/20代
六代目篠本国城主のである無月の正妻であり、宗志の母。無月と同じく最期は宗志に何度も謝りながら息を引き取った。
■宮塚真
身長/173cm 年齢/30代前半
篠本国に仕えている家臣の一人。癖毛の黒髪の童顔であり、緑がかった黒い瞳を持つ。右目には包帯が巻かれている。金色の装飾が施された黒い甲冑を身につけている。
結羽家が落ちぶれていた時期には仕えておらず、紫が城主になってから家臣団に加わった。兵に妖怪を寄生させることを提案した張本人。そして紫をも騙し、彼女に仇討ちのためと妖怪を寄生するよう唆す。最期は紫峨との一騎打ちの末、敗北し絶命する。
■杏
身長/156cm 年齢/30代
村長。娘を妖怪の混血児に攫われ、夫を殺されてしまったため、妖怪の類を憎んでいたが瀬快や晴との出会いを得て、改心する。占い業なども行っている。
【用語説明】
■金刀比羅解
妖狐が一番最初に身に付ける技。自らを拘束するものをこわす妖術。
■狐羅尼神
妖狐族が信仰している神の名。狐羅尼神に選ばれた者が九尾になれると言われている。
■魂屋
手松国にある見世物小屋の名。数ある見世物の中で最も残虐であると噂されている。
■篠本国
結羽家が治める国の名。二代目から六代目城主まで戦をせず農耕や商いで国を繁栄させていた、戦国の世では異端な国。七代目城主からは天下統一を目指し、妖怪を寄生させた兵を用いた戦を繰り返し、強大な国へと変貌した。
■怨念
呪いや念とも言われる。純血の妖怪の怨念は純人間ならば即死、妖怪の混血児ならば徐々に妖怪の力が使えなくなり、最後には命を奪うという。
■呪陰
純血の妖怪の怨念を解くことが出来る者の名。巫女と同じように、呪陰狩りによってほぼ絶滅したと言われる。杏曰く、現在生存している呪陰は那智組の大将である土岐翔和のみである。




