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血煙旅記  作者: 黒洋恵生
巫女編
26/69

※(4)人物紹介・用語説明

【登場人物】


秋橋(あきばし)(あおい)

 身長/155cm 年齢/30代

 振背村(ふりせむら)の巫女の生き残り。黒く長い髪を左側にゆったりと結っている。白臣の母である秋橋(あきばし)椿(つばき)の双子の姉。傷ついた瀬快の看病を施すなど、清楚で優しい人物。妹思い。

 巫女の長である吉橋(よしばし)京香(きょうか)の策略に(はま)ってしまい、白臣の育ての親である藤生(ふじゅう)藍介(あいすけ)を手にかけることとなってしまう。


秋橋(あきばし)椿(つばき)

 身長/155cm 享年/20代

 白臣の実の母親。秋橋葵の双子の妹であるが、性格は落ち着いた葵とは正反対の天真爛漫(てんしんらんまん)な人物。後に白臣の育ての親となる藤生藍介と惹かれ合っていたが、生涯彼の手を握ることも叶わなかった。

 満月の夜に何者かに襲われてしまい、白臣を身籠(みごも)る。自らの命を危険に(さら)すことも顧みず、周囲の反対を押し切り白臣を産む。最期は巫女の長によって生き埋めにされてしまうが、死ぬ間際まで藍介と白臣のことを気にかけていた。


藤生(ふじゅう)藍介(あいすけ)

 身長/168cm 享年/20代

 白臣の育ての親。かつては大国の重臣だったが、椿の子どもを葵から託されてからは地位も家も捨て小さな村で細々と暮らすことを選んだ。

 赤い髪に翡翠色(ひすいいろ)の目を持つ椿の子どもが女として生きていくのは危険で難しい世であったこともあり、白臣と名付け男として育てることを決めるが、それを悔やんでもいた。腕が立ち、薬草等の知識などの教養もあるが絵は苦手な模様。

 最期は椿と白臣のため、自ら葵に殺されることを選んだ。


吉橋(よしばし)京香(きょうか)

 身長/156cm 享年/20代

 振背村の巫女の長の一人だった。公家出身。巫女としての力は申し分無いが、自尊心が高い人物。それゆえに物乞(ものご)いから巫女となった椿が、自分よりも力があることが彼女の自尊心を傷つけ、また椿を自らの地位を脅かす存在として敵視していた。

 また椿だけではなく、彼女と親しくしていた藍介も疎ましく思っていた模様。葵を陥れ藍介を殺させているその間に、椿を生き埋めの刑に処した。偽りの下文を用いたことは罰せられることはなかったが、最期は巫女狩りの餌食となり死亡した。






【用語説明】


樺小屋(かんばごや)

 別名、発散小屋。樺国(かんばこく)を納める大名が初めて創設したことから、樺小屋と呼ばれるようになった。

 縛り付けられた人間を、料金を払うことで殴る蹴る等の暴行を加えることが許された場所であるが、腹や頭に暴行を加えるのは禁止されている。

 国によっては民衆が一揆を起こさないように、不満のはけ口として無償で提供している。よって基本的に樺小屋を設置するのには国を納める者の許可が必要となる。


御潮斎(おしおい)の巫女

 この世に一人は必ず存在していると考えられている巫女。

 彼女は自らの血を飲ませることによって、妖怪の混血児を純妖怪にも純人間にすることも可能であると考えられており、また目抄化(もくしょうか)した者を正常に戻すことができると言われている。

 ほかにも彼女の血を妖怪の混血児の傷口に注ぐことで、その傷を癒すとも伝わっている。


蛇笏馬(だこつば)

 妖馬(ようば)の一種であり超高級馬。別名、時をかける馬。全身がこの世の物とは思えない程白く輝き、本来尾が生える部分には白い(へび)が生えている。

 陸続きである場所であれば半日もかからずに、何処でも行くことができる。


神庫国(ぼくらこく)

 葵から御潮斎の巫女がいるかもしれないと教えられた国。薩摩(現在の鹿児島県)の隣にある。

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