盗賊の欲と貴族の矜持と冒険者の意地となんだっけ 1
ちょっと嫌過ぎる装備が名前だけ出てくる予定
/タダイマー\
空からただいまとか新しすぎるwwwこれは流行る・・・わけないか
「にゃ?モっくん?おかえり~・・・!?って、にゃん・・・だと」
さてさて、仕事をしなければ。
「ちょっとほうこくしてくる。あ、まよいのもりのちかくのもりに、とうぞくが【だいたい】きぼであつまってるみたいだから、それのとうばつにでようかなっておもうんだけど、どうかな?あのもりにはともだちがすんでるんだけど」
<ガタッ!!
<何ッ!?
即効で釣り糸に掛かった例の兵士のおっさんたちは探すまでもなかった、と
「う~ん・・・大隊規模かぁ、ちょっときな臭いかな?そもそも、迷いの森に特別な何かがあるわけでもない…わけでもないかぁ~。最近、謎の建造物が建ったらしいし・・・ちょっと長に相談してくるね~」
レミィねーちゃんは、受付嬢に話しかけ、ギルドの奥に入っていった。
「ちょ、ちょっと良いかな?迷いの森に大隊規模の盗賊が集まってるって話、本当なのかい?」
顔色を真っ青にしながら問いかけてくる兵士のおっさん(仮(出稼ぎ)
「ほんとーだよ。あのせきでおさけのんでる【ふるぷれーと】のおっちゃんといっしょにかえってくるときにみた」
フルプレートアーマーの頭の部分を外して豪快に笑いながら酒を飲んでるおっさんを目線で示した。
「なっ!?Aランクにして【四星】、【全身凶器】のレックス!?坊主、おめー、あの人と組んでたのか!?」
あぁ、自己紹介の時にがそんなこと言ってたっけ
「おれと、あのおっちゃんと、レミィねーちゃんと、あとここにはいない4にんでいっしょにたびしてる」
俺やその四人は駆け出し扱いだが。
残念ながら、その四人は今朝から一週間くらい、依頼で帰ってこない。
「なるほど・・・っと、話がそれたね。迷いの森に盗賊の集団か。その討伐依頼、俺達も参加して良いかい?」
そのために釣り糸と釣り針を用意して釣ったわけですが、なにか?
「たぶん、ぼうけんしゃのきていで、いまこのまちにいるぜんいんでいくことになるんじゃないかな?」
街の周囲に一定以上の脅威が迫ったとき、その街に居て動ける冒険者は全力でその脅威の排除に当たらなければならない。
これを無視した場合、冒険者としての資格が剥奪される。
「・・・そうか、それほどまで大規模なのか」
一個大隊規模程度ならSランク冒険者数人でなんとか解決できる。
しかし、時間経過で人数が増え続けているため、脅威の度合いが未知数なのだ。
質が如何に圧倒的に上回っていても、圧倒的な物量の前では少々キツいものがある
その上、この街にSランク冒険者は現在一人しか居ない。
あれこれ話しているうちに確認が取れたのか、長が魔術拡声器を使って大声で宣言する
≪緊急召集!迷いの森に二個大隊規模の盗賊が集結!この脅威を排除する為、ギルド規約第三項の行使を宣言するッ!!出撃準備の出来た者は、速やかに正門の前に集結すべしッ!!≫
「さて、じゅんびもなにも、もともとこのみひとつだから、ふるぷれーとおじさんまってるよ」
俺が刃の有る武具を装備した場合、やろうとおもえばペーパーナイフですらエクスカリバーなみの力を発揮してしまうから、ずっと素手で戦っていたりする。
まぁ、念のために背中に自分の身長より少し大きめで幅広の大剣を、盾として背負っているわけだが
「それはひょっとして、冗談で言ってるのか?冗談と言うなら。背中のそのブツは何だ?」
言わんとしていることは判る。けど、冗談じゃないんだ。
「せなかのこれは、ただのぺーぱーないふだよ」
紙が切れるものと言う意味では
「んなバカな」
<えっ、あの大剣ってペーパーナイフ?なにそれこわい
<まぁ、あのパーティーだからな、有り得ないわけでもねぇだろ
<なんだレミィさんとこの坊主か
<レミィさんとこの小僧なら仕方ない
<なんだよビビらせやがって、レミィさんとこの坊主なら何時もの事だろまったく。
\さ~準備、準備っと/
周囲の反応に頭を抱えて唸る出稼ぎ兵士のおっさんズ。
まぁ、慣れろ。アンタ等ん所のお猫さんは、別の分野でもっと理不尽だから。
「・・・あの譲ちゃんと坊ちゃんみたいなのがもう一人・・・!」
「どうしてこうなった・・・!」
あぁ、やっぱ目の当たりにしてたのか
「そういうのって、ひとりいればあとさんにんいるっていうよね」
ドッペルゲンガーとかそんな感じのノリで
いや、ドッペルゲンガーは無いか。ヤツの能力模倣には限界あるし。
「もう嫌だなんだ俺の人生何処で間違った・・・!」
「現国王サマじゃ・・・!現国王サマの仕業じゃァ・・・!」
いつの間にか今のこの国の国王の仕業になっている。
いやあながち間違いではないんだけどさ、ちょっと危ない発現は避けた方がいいと思うんだ
そんなことを思っているうちに、全身鎧のおっちゃんが準備を終えて、俺を後ろから抱き上げ肩車した。
「まぁ、わからんでも無いがな、今の王は何つーか・・・あー、坊主、あれ何つったっけ、ほら、頭まで筋肉で出来てんじゃねぇの?ってやつ」
肩車した状態でこっちを向かれると、尖ったところがゴリってなってちょっと痛い
「のーきん? おっちゃん、あたまのとがったところがおなかのところでごりってなって、いたいからこっちつけてよ」
無限収納袋から、俺が適当に生産した【闘魂の鉢巻・極+100 Rank:Hero=LEGEND】を、おっちゃんに渡す。
「ん?おぉ、そうだ、脳筋だ脳筋・・・て、え゛・・・褌はいらねぇからな!?その鉢巻だけだぞ!?いいか!?褌は出すなよ!?絶対出すなよ!?」
うほっwイイ前振りww
「おっちゃん、それまえふり?ふんどしだそうか?」
俺のそしておやくそくwwwちなみに褌は鉢巻のセット装備で、【全ての漢の魂の褌】と言う。
「い、いや、前振りじゃねェ!吹雪の中で褌と鉢巻付だけ着けた野郎だけでのドラゴン退治はもう嫌だ!!!」
あ、ちょ、声大きい!!視線が!お前何やってんだよ!?みたいな視線が!
「え、でも、あのときいちばんのりのりだった・・・」
うん、一番ノリにノってたのはこのおっちゃんだったんだ。
なんて言うか、鉢巻と褌着けただけの、大剣背負ったおっちゃん。
俺がネタ教えたら、アイスドラゴン相手に【バスターソードキック!】とかやりだして
結局、アイスドラゴン達は、酔ってノリノリな仲間達に撲殺されまくって、全滅しかけていた。
「あれはそう、酔った勢いだったんだ!だからノーカンだノーカン!ノリノリだったとか、そんなものは無かった!あの国が寒いのはアイスドラゴンの所為だとか言って、盛ってるアイスドラゴン相手に仲間全員で悔しいのう!悔しいのう!とか言いながら八つ当たりした事実なんか無かった!」
「おっちゃん、これ持って」
「あ、はい」
<なにやってんだよあんたら・・・
<ドラゴンの繁殖期に殴りこみ・・・普通死ぬだろ
<ドラゴンの繁殖を見て悔しがるって・・・
<ドラゴンですらしっかりヤることヤってるって言うのにお前等ときたら・・・
<<<ふざけろwそしてお前が言うなw
そうこうしているうちに、おっちゃんのヘルムを取って鉢巻を巻きつける俺に隙は無かった。
おっちゃんのバスターソード+50
攻撃力380
耐久値[780/780]
【おっちゃんのバスターソード】が壊れた時にモルガンのツテを使って修復した剣
今のレックスが扱えるギリギリレベルにまで強化されている。
さて、誰が強化したのかなー(棒
強化ボーナス
力+200
攻撃力+400
効果1:【魔法障壁突破】
魔法障壁を切り裂くことが出来る。
効果2:【自動修復】
剣の破損を自動で修復する能力。
ポッキリ逝った時は地面に突き刺せば剣が再構成される。
おっちゃんのフルプレートアーマー
力+50
防御力+270
魔法防御力+79
耐久力[290/290]
Aランク冒険者【レックス】の、【レックス】にしか装備できない特注防具
全てそろえて装備することで効果を発揮する。
【闘魂の鉢巻・極+100 Rank:Hero=LEGEND】
力+750
防御力+970
俊敏+600
回避+590
魔法防御力+270
闘魂の加護が付いているらしき炎のように赤い鉢巻
効果1:【不屈の矜持】
戦意を持ち続ける限り、自身が装備している武具は、この鉢巻含め絶対に壊れない。
効果2:【漢の拳は何より重い】
理論上、漢の意地を持つ者であれば5歳児でも熊をペチっとするだけで倒せる。(主に脳震盪で)(要*褌装備)
効果3:【益荒男無双】
気合と根性の幅と深度によって、理不尽パワーが働く(要*褌装備)
効果4:【漢の轟哮】
漢の雄叫びは相手に物理的なダメージを与える。(要*褌装備)
【全ての漢の魂の褌】
全能力値+1
この褌には今まで散って逝った漢達の魂が宿っている燃え盛る太陽のように赤い褌
貴方はもう一人じゃない。
効果1:【散って逝った漢達の魂】
漢達の闘志が滾る魂によって【闘魂の鉢巻】の隠された真の能力を発現させる。
効果2:【真の漢は褌と鉢巻だけで十二分だッ!】
褌と鉢巻を装備している場合、どちらかを外さない限り、他の防具をつけることが出来ない。
効果3:【揺るがぬ漢の肉体】
耐寒耐熱能力が付与され、あらゆる攻撃に有る程度のけぞらなくなる。(要*鉢巻装備)