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異種族と技術者達の宴と○○

二年前、今代の各種族、部族の技術者達が、隣人達と暖め煮詰め続けた技術を、至高傑作を作るためだけに切磋琢磨し、鍛え上げた技術をつなぎ合わせて造る・・・いや、創る計画が開始された。


それから二年、技術者の宴と呼ばれる、約100年に一回あるかないかの希少で貴重な祭典が


技術者達(野郎共)ッ!あの企画から早二年!突然ダンジョンが出現したりもしたが、今年に入ってようやく完成の目処が立った今代の我等が技術の結晶達(浪漫溢れる子供達)ッ!本日ッ!本時刻を持ってッ!めでたく無事全て産声を上げたァッ!だがッ!コイツ等はまだ生まれたばかりッ!どう成長するかはッ!今後の俺達次第だッ!!もう一度気合を入れ、【至高の傑作】の頭に最強と究極の名を付けっぞッ!」


親方の、この祭典への万感を込めた叫びにより


\\ウオオオオオオオオオオオオッ!//


この祭典の、メインイベントの開幕が宣言された。


「皆、目蓋を閉じて思い出すが良い、種族や部族が違う故に様々な顔を見せた技術達。

エルフ、竜人、ドワーフ、犬人、猫人、人間・・・種族はバラバラだが、我等技術者の心は、確かに一つになった。」


―――コイツの活躍する晴れ舞台を見てみたい―――


エルフの代表者が、願うようにそう言った。


その願いを込めて創りに掛かった、そして一応の形は完成した


「だがしかし、我等は我等の子と言える此奴等を、戦場で沢山の命を刈り取る死神にしたくはない」


けど、塗装は終わってない。


未だ名前がついていないからこそ、色はパーツの色のまま。


「我々が作業をしている時、子供達が、その小さな手で、自ら差し入れを作り、届けてくれたことがあったな。」


<あぁ、あれは美味かった。


あの子供達に何度癒されたことか・・・>


「私はその時思ったのだ。【後の道を進む子供達を災禍の渦から護る救いの手としよう】と」


彼等がこの巨人達に込めたのは、その切なる願い。


「だからこそ我々は、我々の持つ秘中の秘の奥伝を此奴等に託した」


この言葉に竜人の代表者が続ける


「故に護れぬものは殆ど無い。護るため、救うために生まれてきた【至高の巨人達】暴力から、災害から、理不尽から護り救いの手を差し伸べるために――だからこそ私は全霊を掛けた……故に」


そう、故に―――


「―――名前、我が決めていいよね?」


空気が、凍った―――微塵の隙間もなく、凍結した。


\\\ふ・・・フザケンナアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ///


一瞬で解凍……いや、蒸発し、天地を揺るがすほどの轟哮が轟いた


誰だって自分の子供に名前をつけたいというもの。


つまりは、自分の子供といえる作品に対して、親馬鹿が炸裂したのだ


「そ こ で ! ! 只今よりッ!第何回!?老若男女一切合財全員参加!至高の作品に至高の名前を付けよう大会のッ!開催を宣言するゥッ!!!!!!」


\\\ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!///


何だかんだ言って、皆お祭り騒ぎが大好きらしい。


かく言う私も、こういったノリのお祭り騒ぎは大好きだ。


と言うか、この日のために露店とか沢山並んでいたりする。


私たち子供は、この露店やゲーム屋が目当てで、殆どが命名にすら参加していなかったりする。


けど、私は一応、親方が保護者なわけで、姐御と親方の顔を立てるために、命名に参加している。


ぶっちゃけ早く遊びたいと言うのが頭の99%を占めていた。


だから、パっと思いついた名前と色をパパっと書いて投稿した。




・・・・・・まさか全部採用されるとは思わなかった。今は後悔している。反省はしてないけど。


たぶんこれ、数百年は残るよね・・・この世界の歴史に残る私の黒歴史・・・はぁ・・・





        【お祭り終わった】もうやだこの○○【黒歴史作った】



1:火山の街に住む すーぱーどわーふ人(笑)なメリーさん

浪漫ぎっしりつまった巨人が出来た

名前命名権争奪祭り始まった

私のが全採用された。

数百年、もしくは歴史書に数千年残る黒歴史が爆誕した。

ちょっと【灼熱っぽい赤い湯がボコボコ湧いてる温泉】に浸かってくる



2:変態貴族の嫌がらせで天空竜王国意外の国で生死問わずの指名手配されたりゅう人アッシャーさん

おいまてしょうきにもどれはやまるな、おれもいく

指名手配されてるとか誰得・・・あぁ、変態得か



3:森の開拓が完了したら貴族の軍勢にかこまれてたでござるなぬこ人マリアンさん

ちょwww盗賊まがいの奴隷商人に攻め込まれてるんですけどwwww

って、えっ



4:ホワイトデスマウンテンでチェインメイル着て絶賛補助付きスノボ中のわんこ族モルガンさん

スノージャケットがこの世界に無いからっていつもの装備でスノボとか正気じゃねぇwww

いや、提案したの俺だけどw提案するまでスノボなんて概念なかったけどwww

目の前でその場限りの甲冑着た戦士が楽しそうにスノボしてるとかシュールすぐるwwww

腹筋崩壊寸前なんだがwかと言って止まって笑うと雪崩に飲まれるから止まれないwww



5:この顔にピンときたらアッシャーさん

お前等いったい何やらかしたwww



6:ホワイトデスマウンテンで絶賛スカイボード堪能中のとるにたらないモルガンさん

ちょっと氷鏡の迷宮に挑戦した帰りにKY貴族のガキに騒がれて雪崩起こされた。

迷宮で拾ったスノボ板型永久氷壁使ってスノボ提案して逃走。

この際ついでにバカ貴族のガキと護衛の・・・女ァ!?をひっつかむのも忘れずに。

≫4を経過した先が崖で、止まれずにアイ・キャン・フライ

風の魔法で道を作って絶賛スカイボード(命名俺)堪能中

貴族とその護衛はなんか知らんが気絶中。

状況はこんなもんか

まぁ、なんとかなるからいいや。

あとお前が言うなwwwww



7:森の開拓が完了したら貴族の軍勢にかこまれてたでござるなぬこ人マリアンさん

使い魔飛ばして得た相手側の情報を整理してみた。

・どこぞの王位継承争いがうんぬんかんぬんでまだ1歳とか2歳くらいの子供が逃がされたwwww

・第5王子ががんばって即位したけど、逃がされた幼児な王子とか王女が将来やべぇww

・政治やってる場合じゃねぇ!ちょっとおまえら逃げた奴等【コロ助】して来いって言われたwww

確かに3人ほど豪華?な【おくるみ】にくるまれて、血だらけの人に抱かれて元気に泣いてたけどwww



8:火山の街に住む すーぱーどわーふ人(笑)なメリーさん

今更だけどマーさん、今何人で暮らしてんのよ?

最低でも4人の幼児がいるのはわかってるんだけど、大人居ないの?

アーちゃん・・・お前が言うなwww



9:この顔にピンときたらアッシャーさん

俺の名前を言ってみろォwwwww

去年の冬あたりに行ってみたんだけど大人は

兵士っぽい男が二人で、女の人4人が乳母とか世話係の人だった。

今も一緒に住んでるんじゃないかな?



10:森の開拓が完了したら貴族の軍勢にかこまれてたでござるなぬこ人マリアンさん

兵士二人は出稼ぎで近くの町を拠点に冒険者やってるから今は居ない。

乳母の人とか教育係の人は子供の世話とか家事手伝いとかやってもらってる。

とりあえずは事情を一部説明して、子供達と地下都市に篭ってもらってる。

さて、どうすべきか・・・力で圧倒してひねり潰すのは簡単だけど

根本的な解決以前に、悪化しそう・・・かと言って私一人が話しに言っても相手にされないだろうし

って、何wwやwwwっwwwてwwwんwwすwwwかwwwジャwwwギwwさwwwんwww



11:この顔にピンときたらアッシャーさん

森を囲まれたなら、森ごと移動すれば良いじゃない。

あと草生やしすぎだろjkwww



12:森の開拓が完了したら貴族の軍勢にかこまれてたでござるなぬこ人マリアンさん

それも考えたんだけどなぁ・・・地下ごとってのはちょっと時間かかるし・・・

≪あと草生やしすぎだろjkwww≫サーセンwww



13:火山の街に住む すーぱーどわーふ人(笑)なメリーさん

いや、それやると出稼ぎに行った兵士さん達、帰ってきたときにポカーンするんじゃね?www



14:千の風に乗ってスカイボード中のモルガンさん

おk、事情はわかった。

おっさん達と仲間連れてそっち行くから待ってろww俺等の今の仮拠点の町が一番近い

山賊に扮した奴等に囲まれてだろ?周辺の大規模な盗賊団の緊急依頼受けてそっちに行くから

一応の大義名分はこっちに有るww



15:森の開拓が完了したら貴族の軍勢にかこまれてたでござるなぬこ人マリアンさん

おk、把握した。

とりあえず道をループさせて時間稼ぐから早めに来てくれおwwww



                           



                                    つづく






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