表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

第二章:世界最強の男、トモヒロ

「そんな悲しい目をするんじゃないわよ、ボーヤ」


背後から響いたのは、地鳴りのような重低音。それでいて、絹のように滑らかな響きを持つ声だった。

そこに立っていたのは、この道場の真の主であり、世界最強の格闘家――トモヒロ。


彼は筋骨隆々の肉体をピチピチのタンクトップに包み、虹色のオーラを放っていた。

「トモヒロ師匠……。僕は、強くなりたいんです。でも、どうしても拳に力が入りません」


トモヒロはヒロミチの顎を指先でクイと持ち上げた。

「当たり前よ。あなたは自分の心に嘘をついているわ。この世界で一番強い力……それは、己の『愛』を解放することなのよ」


「愛……?」

「そう。私は『世界最強のゲイ』として、全ての偏見を筋肉でねじ伏せてきたわ。ヒロミチ、あなたもこちら側へ来なさい。男を愛し、男に愛される喜びを力に変えるのよ!」

修行は過酷を極めた。トモヒロ師匠との密着度の高いスパーリング、男の美学を説く深夜の講義。

そしてある日、ヒロミチの中で何かが弾けた。


「……ああ、そうか。僕は、中田のあの鋭い眼光に……ときめいていたんだ」


その瞬間、ヒロミチの身体から黄金色のフェロモンが噴き出した。筋肉はよりしなやかに、肌はより艶やかに。彼の拳には、相手の闘争心を愛の情動へと変換する「ゲイ・エナジー」が宿った。


「覚醒したわね、ヒロミチ……。いい顔になったわ」

トモヒロは満足げに微笑んだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ