表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある精霊姫のお話  作者: 雑魚寝
2/26

美丈夫がきた



人が近づかない森の中。

その森は迷いの森と呼ばれ、1歩足を踏み入れば来た道を忘れ、2歩目で帰る場所を忘れてしまうと言われる恐ろしい森。

そんな森で1人の美丈夫が迷うことなく、1つの目的地のために足を進める。


「アイラー!こんにちわ〜遊びに来たわよ〜」


美丈夫が扉を開けてから挨拶をする。

家の奥では積み上げられた本が雪崩落ちる音がした。


「アンタバカ?そんなに積んだら落ちてくるって分からないの?」


美丈夫は呆れながら、本に押しつぶされた1人の少女を助ける。


「急に来ると思っていなくて…ありがとうございます」


美丈夫の手を取り少女がお礼する。


「まあ、私もノックしなかったしごめんなさいね」

「ハハハ…」

枯れた笑い声で少女は応えた。


「しかし、アンタ可愛いんだからちゃんと身だしなみ整えたらどうなの?綺麗な銀髪も宝台無しよ」

「すみません、誰も来ないからこのままでいいやって思ってしまって…」

「ダメでしょ、女の子なんだから!」

「はい…」

「早くお風呂はいってきなさい。部屋は片付けておいてあげるから!」

「別にこのままで…」


少女は美丈夫に睨まれた


「すぐ行ってきます!」


これ以上怒らせる前に少女は小走りで風呂場へ向かった




「お待たせしました。お部屋ありがとうございます」

「いいのよ、いつものことだから」

(いつも助かってます)

少女は心の中で手を合わせた


「そういえば、お話があるんですよね?また資料のお手伝いですか?それとも魔物の討伐とかですか?」


少女は美丈夫が自分を訪ねてきた理由を聞く


「そうそう。こんないつも通りの事しに来ただけじゃないのよ!あなたにお願いがあってきたのだけど、」


(キュルキュルキュル〜…)


「はっ!すみません。研究に夢中で、ご飯食べるの忘れてました」


と顔を赤くしながら言った


「もー、また!私いつも言ってるわよね?ご飯はちゃんと食べないと元気でないし筋肉もつかないって!」

「そ、そうですよね!本当にすみません…」


少女は美丈夫の顔に向けていた視線を胸元に逸らしながら考える

(私もご飯ちゃんと食べたらあんな感じになっちゃうのかな…)


「何か失礼なこと考えた…?」


(!!!!)


「そんなことありません!!!」

「ハァ、まあいいわ。ご飯もアンタのことだから絶対食べてないと思って持ってきたし、ちょうど昼時だからお昼ご飯食べながらお話しましょ」

「はい!ありがとうございます!」



美丈夫の顔は女に見間違えるぐらい美しい顔をしているが、首から下は男の人のような体格のイイ身体がある。

胸は張っているものの、それは



筋肉なのだ…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ