自殺願望は露と消えて

　自殺を決意した“俺”は、突如として異世界に召喚された。絶望から一転、最強イケメンとなった俺は歓喜の頂点に。だが、そんな俺に言い渡されたのは「もう帰っていいですよ」の言葉。日本に帰れば絶望へと逆戻りだ。このチャンスをみすみす手放してたまるか！俺は必死に召喚主に懇願する。「竜を拝ませてください！」――
　そんなこんなでしばらくの猶予をいただいた俺は、召喚主と共に旅に出る。それにしても、わからないことだらけだ。道中様々な人に出会い、問題を解決したりしなかったり……一番の問題は俺の処遇の行方なのだが……！
　イルカみたいな精霊イルーと召喚主であるハル、その同僚ロアとお気楽な――もとい元の世界に戻るか否かの命を懸けた旅路を俺は往く。そうこうしている内に徐々に明かされる秘密……おいおい、もう大概にしてくれ……。
　
　果たして俺は異世界に居続けることができるのか！？異世界に居続けるための悪足掻きが、今始まる！

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・散りばめられた伏線を楽しみたい
・起承転結ははっきりしてほしい
　(延々と続く物語ではない)
・ハッピーエンドじゃなきゃ嫌
・ヒロインが萌え萌えしてなくても平気
・ある程度のご都合主義に目をつむれる寛大な方

　以上のような読者に向いています。

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　ご覧頂きありがとうございます。この物語は自殺を肯定、ましてや否定するものではありません。
　筆者は自殺を身近なものだと捕らえています。決して対岸の火事ではない。いつ何時誰にでも降りかかるものだという思いで筆を執っています。

　人によって死ぬ理由が様々なように、生きる理由も様々であって良いと思うのです。