中国に対して日本がやるべきこと
反目しても良い結果は生まれない。地理的・歴史的・宗教的にみて欧米と中国は相容れない。
歴史ではアヘン戦争で一方的にやられた。
第二次世界大戦では、アメリカに日本をとられた。
キリスト教的平等思想などもってのほかだ。
そんな中で日本が先ずやるべきことは、中国と対立することではない。中国の真の姿を世界に伝えることである。まずは、美化することもけなすこともなく、先入観なく彼等の現状と思想を正しく世界、とくにアメリカやヨーロッパに伝える。これが可能なのは、日本と韓国だけだろう。
ロシアや中国の支援を受けている国の情報では、信頼度が低くなる。
しかし、これだけでは世界は安定しない。例え真っ当な政治をしていたとしても、アメリカは巨大化する中国を快く思っていない。本音では、眠れる獅子とよばれた昔のようにおとなしくしていてもらいたい。
人権問題はアメリカが中国をけん制するための道具にしている可能性はある。実は、国民の幸せと主権制限のバランスをどこに置くのかという問題だ。どこのラインがいいのかというは一概にいえるものではない。これは政治というより宗教なのだ。
アメリカは多様性といいながら宗教的思想が強い。しかも、物事を善悪に分ける。だから、アメリカはイスラムとも対立する。彼等にとって、君主は悪なのである。その点ヨーロッパは、君主政治から民主政治に変わっていった経緯を持つ。君主政治の善悪は君主しだいということを解っている。暴君を止めることができない君主政治よりは、民主政治のほうがよいと考える。
日本や韓国、中国も同様だ。名君もいれば暴君もいた。今の中国を江戸の幕藩政治と比べると、非常にわかりやすい。しかし、小国の日本ではなく大国の中国だから問題視される。
どんな国の国民が幸せかではなく、脅威でないかという大国の思惑に振り回されないほうがいい。