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良心よ戻って来い!

作者: 星野☆明美

こんなことがあっていいのだろうか?

私のり…理性、り…倫理観、り…、り…、良心が根本から抜け落ちて、ただ呼吸して動いて回っているだけになっていた。

請け負っていた音声入力の仕事は、〆切がないことをいいことに延ばし延ばしにしてしまっているし、毎日のように読んで感想を送っていた青年はほっぽって、なあんにもやる気が起きないのだ。

以前の自分だったら、速攻で感想を送り、部屋に籠もって数日で仕事が完了しているはずなのに!!!

胸は痛まないのか?

NO!

それでも救いなのは、それに気づいたということ。今までなあんにも考えてなかったのだ。

こんなことがあっていいのだろうか?

良心という言葉を思い出すまでに時間がかかり、もはや痴呆症か?とも思えてしまった。

呆然としていたが、おもむろにタブレットに手を伸ばす。タイミングよくLINEのキンコンという通知音が響く。

幸い大した内容ではなく、消去する。

統合失調症の症状でなのか、朝から仕事に行こうとすると発狂に近いことになっていたし、限界だと感じていたので仕事自体辞めようとしていたが、精神科の担当医にしばらく休みをとるようにアドバイスを受けて一週間くらい暇をもらったその水曜日が今日のことだ。

ほんとにほんとに限界だったんだ!

毎朝金魚の水換え、セキセイインコの水換え餌やり、メダカの餌やり、そしてぬくぬくのオフトゥンでゴロゴロ。昼間から睡眠をたっぷりとって、薬だけは忘れず飲んでいた。

入院は避けたかったから、良しとしよう。

○○くん、小説読んだけど感想かけません。(泣)ごめんなさい。

○○さん、仕事もうしばらくかかります。お待たせしてすいません。

俳優の水谷豊さんの名前が、いくら考えても思い出せない。杉下右京!が出てきた。仕方なくそれでググると、他の登場人物も劇中名でずらりと表示されていて、おののいてしまった。無事水谷豊さんの名前にたどり着いた。

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