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真っ白な魔王兼勇者の鎖  作者: つくしさん
明らかにおかしい赤ん坊
3/4

イレギュラーと共に (3)

どうも。神様からスキルと呪いをもらったモモトです。

念じれば説明が出てくると言われたので、さっそく念じてみる。

スキルステータス、オープン!

...おお。本当に出てきた。こう、空中に白い文字が浮かんでる感じだ。俺が歩くと着いてくる。すげぇ。

...じゃなくて、だ。内容はどうだろうか?


『スキル《魔王の鎖(くさり)

 Lv 0

 発動能力 鎖召喚(コール)

 常時効果 無し』


だそうだ。発動能力 鎖召喚(コール) ってなに?


『生命力を仕様し、鎖を出現させるスキル。鎖の能力は熟練度により変わる』


うおっ!ビックリしたー!そうか。そういう疑問も念じれば説明が出てくるのか。

なるほど。鎖を出すスキルか。鎖の魔王っぽいスキルだなぁ。


さっそく使ってみる。

念じるとうっすら赤黒い光を放つ魔方陣が現れる。

おお。カッケー。

さらに念じる。魔方陣の赤黒い光強くなったと同時に鎖が現れた。

...のは良いのだが、鎖が、しょっぼい。それはもう、"っ"が間に入いるくらいしょぼいのだ。

具体的に言えば、鎖の大きさ。一つのリングが1円玉より小さい程度の大きさ。小さいのだ。

いきおい。あくまで鎖を出現させるだけのスキルなのでいきおいがなくただただ鎖が床に落ちていくだけなのだ。

強度。床に落ちただけで変形している。金属と比べてどうこうではないプラスチックにすら余裕で負ける。


簡単簡潔にまとめると、しょっぼい。もう、それしかない。

まあ、鎖の能力は熟練度によって変わるとか言ってたし、これから頑張って強くしてこう。

そんなことを考えていたら出した鎖がこれまた赤黒く光を放ちながら消えていっていた。

あー。時間経過と共に消えるのか。これじゃ売って金を稼ぐとかもできないなあ。鎖が全て消えた。その時、


『《スキル》魔王の鎖(くさり)のLvが0から1に上昇。

発動能力 操鎖(そうさ)の取得』


という声が。スキル説明の声の人だ。抑揚はあるけど感情はない声だなぁと思いつつ、新能力か!

良いね良いね。こういうゲームみたいなの好きだよ?Lレベルアップで新能力とかはワクワクするよね。

さてさて説明は?


『生命力を仕様し、鎖を操るスキル。鎖を操る能力は熟練度により変わる』


だそうだ。うん。そのまんまの効果だ。だけど使える。鎖召喚(コール)と会わせて使えば手の届かない所にあるものを取ったりできそうだ。...我ながら思いつくことが小さいな。

使ってみる。

まずは鎖召喚(コール)で鎖を出す。

そして念じる。


鎖がこれまた赤黒い光を纏い、ずるずると動く。

力が弱く鎖を浮かすことはできない。

動く速度もナメクジより速い程度。


ま、鎖召喚(コール)があれだった時点でなんとなく察しがついていたのでそこまで衝撃は来ない。

これも熟練度がどうのこうの言ってたので、使えば良くなるだろう。なるよね?

そんなことをしていたら、


『<>¥`<<{$$`>?

/|¥$><]!?』


ドアを開けてメイドが入って来た。すげぇ!メイドだ!可愛い!

...じゃなくて!

見 ら れ た ー !

これから先隠し続けるのはたぶん無理だし、使わなきゃたからの持ち腐れになってしまうので、むしろ良かったのだ。

能力者が赤ん坊の頃に覚醒するとかはよく聞く。(小説の読みすぎ)

そもそも悪いことはしてないし別に見られても良いんじゃないか?そう思ったので見せたのだ。別にファンタジーな現象に夢中になって人が近づいてきている足音に気がつかなかったわけではないのだ。ないのだ。...ホントダヨ?

鎖が赤黒く光を放ちながら消えて行く。まるでそこに何もなかったかと言うように。


『<|]¥${1.__¥]<[> ¥]¥]¥]{'|){』


何を言っているかは相変わらず分からないが、何か呟いて去って行った。

うーん。...ま、いっか。

いや、だめだろ

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