プロローグ
二作目です。今回は設定からしっかり考えました。みんなにわかってもらえるよう頑張ります!
応援ください…
世界は邪竜に脅かされていた。しかし、今となっては5年前の話だ。七勇者達によって邪竜は倒された。
武器の勇者 ダレン・カシミス♂
魔術の勇者 バルサム・ラグフォーム♂
召喚の勇者 ティムニー・サモア♀
守護の勇者 ヌオーク・ガード♂
治癒の勇者 エニーシャ・エル・ラダム♀
精霊の勇者 シャム・フラト♂?
全能の勇者 レブンス・フェクト♂
ダレンはあらゆる武器を、バルサムはあらゆる攻撃魔法を、ティムニーは召喚術を、ヌオークは盾やガード魔法を、エニーシャは回復系魔法を、シャムは精霊達を使いこなしていた。レブンスはそれぞれ6人には敵わないが、全体的に優れていた。6人の司令塔だった
世界で暴れまわっていた邪竜をその七勇者達が倒したのだった。そして平和は訪れたのだった。
しかし今は別のモノに脅かされている。
いや、「奴ら」と言った方が良いかもしれない。
邪竜討伐の立役者、七勇者達にだ。
七勇者達は邪竜討伐後、地位と名誉を得て、世界を七人で統治した。世界といっても、三大陸あるうちの「バレンシア大陸」と「ミブ大陸」の二大陸だ。
この二大陸は近くに位置する。なので往来も盛んだ。
勇者達が統治していない、もう一つの大陸は「ザグロア大陸」俗に言う魔界だ。魔界は二大陸からかなり離れたところに位置する。そして魔物の数も多く、そこに住む生き物は気が荒いものばかりだ。つまり危険。
そんな危険なザグロア大陸には勇者達の手もかからなかった。
この世界にはあらゆる生物が住んでいる。ざっと分けると魔物、獣人、竜人、ヒトだ。人類と呼ばれる獣人、竜人、ヒトはほとんどが街や村を形成して暮らしていた。魔物はその街や村の外に生息する形だ。
人類の生活は貧富の差もそこまで酷くなく、バランスが取れていた。勇者達に統治されるまでは…
勇者達は権力を手にすると、悪政に走ったのである。
統治下の者達の間には貧富の差がみるみる出来たのだ
勇者達を持ち上げ、気に入られる者達、勇者達に搾り取られる者達
俺は後者だった。