鱗人族の弱点
本来、オークションで購入する奴隷はミリスとルシのほかにもう一人居たのですが、奴隷の数が多すぎるということで登場シーンは先延ばしにしました
「竜人種は朝にとても弱いんです。ですので寝起きがけはご迷惑をかけてしまうかもしれません」
「と言うと?」
「私のような鱗人族は睡眠時に体温が低下し、起床後少しづつ体温が上昇し基礎体温に戻ります」
まぁ、簡単に言えばトカゲと同じってことかな....
「てことは、寝ているときはミリスの体温は低くなるってことか?」
「はい。その通りです」
夏場はミリスを抱いて寝れば水枕が必要ないということか。素晴らしい
「あの....マスター。一つだけよろしいでしょうか」
「マスター?」
「呼び方がまずかったでしょうか....」
「いや、問題ない。で、なんだい」
「このお部屋はとても高いように、見えますし、奴隷の身分である私には高級すぎるような気がするのですが....」
買ったばかりのリサやルナと同じく、ミリスも奴隷は贅沢禁止と言う教育がしっかり行き届いているな....さっさと教育をし直さなければ。
「それは気にしなくてもいい。ミリスが最初の奴隷と言うわけじゃない、家に帰ってからみんなに紹介するよ」
「お姉さま方がいらっしゃるのですね。分かりました」
ミリスが何かに対しすごくやる気に満ち溢れている
「それで、ルシ、落ち着いたかな?」
「取り乱してしまって申し訳ありませんでした」
「これから、世界樹に戻るけど大丈夫?」
「はい....カイウス様の行く場所が私の行き先です。問題ありません....」
心なしか少し元気がない。まぁ当たり前と言えば当たり前か....
「詳しい話は世界樹に戻ってからするが、ルシを奴隷として俺が購入することはフィリアと、神様フィリア、それにエルフの長老様に許可を貰ってあるから安心していいよ」
何を隠そう、ルシ購入の軍資金のうち白金貨1000枚はフィリアと長老様から貰ったものだ
俺がお願いしたら、国を守ったお礼として特例を認めてもらったのだ
「私のような者が、国へ戻ってもいいのですか?本当に?」
「ちゃんと許可は貰ってる、ただし、ルシの口から長老とフィリア、それにエルフの国の議会に謝罪することが条件らしいけど、良いかな?」
「はい。カイウス様、本当にありがとうございます。そして、ヘビーモスの一件、本当に申し訳ありませんでした」
ルシは深々と頭を下げ、額を地につける。すでに何度か経験したことがあるが、この世界でも最上級の謝罪は土下座なのだろう。
「もういいよ、過ぎたことだし、それよりも早く家に帰ろう。フィリアに怒られちゃうからね」
俺は二人にそう伝えるとホテルをチェックアウトし、世界樹へと戻った
本当は、騎士団の様子などを見て回りたかったが、既に日が落ちかけている。フィリアには夕食までに帰ると約束しているので、遅れるわけにはいかないのだ。
次回、世界樹に戻ります。
最近になり、コメントや感想、誤字の報告等をたくさん頂けるようになり、執筆の活力になっています。
頭が痛いような指摘もありますが、全て、成長材料にしていきたいと考えています。
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