裏オークションの会場
今回はオークションに参加します
恐らく、金策の目的がルシの購入と予想していた方もかなりいるのではないでしょうか
宝石商での取引を終えた翌日、一度世界樹へと戻った俺は再びガベリアへとやってきていた
リサ達には遅くなると伝えているので問題はないだろう
ガベリアの中心地から外れた一画、少しさびれたような印象を受ける
さびれてはいるが、治安が悪いというわけではなく、中心街と何ら変わらないような気がする。
むしろ、武装した人間がちらほら見えるためこっちのほうが治安がいいのかもしれない
俺はスラム街のような雰囲気の一角を歩き、とある建物の前で足を止める。
外から見れば何の変哲もない建物だ。
扉を開けると地下へと延びる階段があった
階段の先にはさらにもう一枚扉があり扉の前に男が立っている
「失礼ですが、ここから先は入場料として金貨500枚頂戴します」
俺は指示に従い金貨を500枚を男に渡す
「ようこそ、ラグーンへ」
男に手渡されたマスクをつけ会場へと足を踏み入れた
少し薄暗いダンスホールのような雰囲気の会場で中央に島が設けられている
島の周囲には席が作られており、隅にはバーカウンターまである
俺はバーカウンターへ行き軽めのカクテルを注文する
カクテル片手に空いている席へと着席するととなりの席に座っている男が話しかけてきた
「知ってるか、今日は上玉が大量に卸されるらしいぜ」
「もちろん、知ってますとも。そのために来たのですから」
「どこのだれかは聞かねぇが、兄ちゃんも良い筋持ってんだな」
この会場でのルールは二つ
・会話する際相手の身上を探ってはいけない
・この会場では自分の身分を名乗ってはいけない
この二つさえ守れば大抵のことは許されるいわば治外法権の世界なのだ
このでは様々なものが売買される
表には出せない奴隷であったり、貴重な武器防具、ギフトオーブやポーションもここで取引されることが多い
ここは言わば裏オークションだ。まぁ、カジノやソープと類も併設されているので非合法の複合施設と言えるだろう
このでの目的は3つ
・奴隷に落ちたルシの購入
・戦力になりそうな奴隷の追加
・ポーションなど俺が作れる錬金術の品の価格の調査
最も一番の目的はルシの購入だ
もともと、エルフの国から直接俺が買い取りたかったのだが、そうしてしまうと、エルフの国のしきたりを踏みにじることになってしまうため、こういうまどろっこしい手順を取ったのだ。
奴隷の追加は、戦力はもちろんだが、メイドとして給仕を任せられそうな奴隷も探すつもりでいる
価格の調査は別にしなくてもいいのだが、単純にこっちに気まぐれでポーションを卸したとしていくらくらいのお金になるのか知りたいからだ
色々と考えていると島に向けライトが放たれる
「ご来場の皆様本日はご来場賜りまして光栄でございます。皆様を納得させる品を多数そろえてございます、ぜひともふるってご参加ください」
島の中央に立った男が一礼し、舞台袖に隠れた
「それでは、これよりオークションを開催いたします。最初の商品はミスリルの槍でございます」
どこからか声が響き、島の中央に水色に輝いた槍が置かれる
間違いなく純ミスリルで作られた槍だ
「価格は金貨200枚からまいりましょう」
槍の脇に立った進行役の男が価格を提示しオークションが始まった
次回、ルシを買うために頑張ります




