宝石商との取引
今回で金策パートは終了です
アクセサリー作成から一夜明け、俺はガベリアにやって来た
目的はもちろん、大量に獲得したクリスタルゴーレムのコアの合計売却金額の確認だ
「お待ちしておりました。こちらが合計金額となりますが、よろしいでしょうか」
宝石商の男か提示た金額は白金貨850枚
やけに数字がきれいなのが気になるところだ
「数はいくらあった」
「合計で630個ありました」
コア1つにつき大体白金貨1.5枚といったところか
もともとの価値は金貨500~800程度なので価格が2倍弱跳ね上がっている計算になる
ブームってのは怖いものだな。
まぁ、どうせ3割増しが聞いて白金貨1105枚になるんだろうが、欲を言えば、元値で白金貨1000は欲しい
特に提示額で不満はないがどうせなら粘ってみよう
「もう少し何とかならないか。品薄だと聞いて俺達は命をかけて集めて回ったんだぞ」
「うーむ、そう言われましても。この金額で限界でございますので...」
定時金額が限界に近いことを俺も知っている。俺のスキルを通してもコア1つ白金貨1枚もしないと表示されているのだから。
「他の店に出してもいいのだぞ。なんせ、ここは王都だ、少し歩けば他の宝石商もあるからな」
他店を引き合いに出すという一番使いたくなかった手だが、まぁ、仕方ない
「白金貨900枚でいかがでしょう。これ以上は増やせません。私どもの利益が取れませんので、ご容赦を」
やはり、初期提示額が限界に近かったようだ
「ではその金額で売却しよう」
「ありがとうございます。本日は良い取引をさせていただきましたので、白金貨1170枚に奮発させていただきます」
白金貨900枚で利益限界と言っていたのに1170枚も支払って大丈夫なのだろうか.....
まぁ、このスキルは常時発動のスキルなのでどうしようもないのだが。
宝石商の男は大きな麻袋を抱えて奥からやって来た
「こちらが代金となります。ご確認を」
麻袋から1枚取り出し確認する。間違いなく本物だ。
「こちらこそ良い取引をさせてもらった」
「つかぬことをお聞きしますがその指輪は、ミスリルではございませんか?」
宝石商の男が俺の指できらめく指輪に気がついた
「正確にはミスリルとオリハルコンの合金だが。それがどうした」
「その指輪をどこで購入なされたのかお教えいただけないでしょうか」
「この指輪は私が作ったものだ、売り物ではない」
「錬金術師の方でございますか」
「まぁ、嗜んではいるが、それがどうした」
「実は、毎年少数ながらこの店もオリハルコンとミスリルのジュエリーを取り扱っておりました。しかしながら、錬金術の難易度から継承者は減少し、ついに生産量がほぼ0になってしまっているのでございます。わずかながら生産されたものも、すべて、オークションで売却されており、近年魔法金属の在庫はずっと0のままなのでございます」
「つまり、俺にオリハルコンとミスリルジュエリーを分けろ。とそう言いたいのか」
「左様でございます。もちろん代金はお支払いします」
「悪いが、これは売り物にするつもりはない、俺の娘たちへのプレゼントとして作っただけなのだ」
「ご令嬢でございますか」
「まぁ、正確には嫁と奴隷たちなのだがな」
「奴隷。でございますか」
まぁ、一般的に考えて伝説とまで言われる魔法金属を奴隷にプレゼントする人間はいないだろう。
だが俺はこの世界の常識から外れているので何の問題もない
「何か問題でもあるか?。奴隷をどう扱おうが主人の勝手だからな」
「気分を害されたようならば謝罪いたします。1点でも構わないのです。どうかお売りいただけないでしょうか」
「純ミスリルのブレスレットなら1つだけ卸してやらんこともない」
俺はそういうと鞄にしまっていたミスリル100%のブレスレットをテーブルに置いた
もともとフィリアに渡した婚約の腕輪と取り換えるつもりだったのだが、最初にもらったものがいいと、交換を拒んだため扱いに困っていたものだ
「ありがとうございます」
「だが、いくらの値を付けるつもりだ。金額次第ではすぐに帰らせてもらうぞ」
30分ほどが経過し最終的にブレスレットを白金貨4枚(3枚の3割増し)で売却することにした
先ほどのコアの金額の影響からかかなり金額が少なく聞こえてしまうが、白金貨2枚もあればこの国で家を持ち、贅沢をしなければ1年間は遊んで暮らせるだけの価値がある。
また、今後、貴金属ジュエリー類が必要な際は特別割引で売ってくれるという約束も交わした
「本日は誠にありがとうございました。またのご来店を心よりお待ちしております」
宝石商の男は深々と頭を下げ俺を見送った
次回は、集めたお金を使います
目的は....感の良い方なら既に検討は付いているのではないでしょうか




