アクセサリー
今回はアクセサリー作りに挑戦します
宝石商の男には1日で金額を出すと言われたが、流石にその言葉通り翌日に顔を出すのは人間性が問われる気がしたので2,3日間をあけることにした
その間は、ブレスレットやペンダント、ネックレスなどを作るのにふさわしい金属の作成をしていた
最初は無難な金や銀、プラチナを使ったアクセサリーを作っていたのだが、そこら辺でも買える素材で作ったアクセサリーではリサ達の魅力が引き出せない。
リサ達ならばたとえそこらの石ころを加工してアクセサリーを作ったとしても喜んでくれるだろうが、それでは作り手の気が収まらない。
そこでいろいろな実験の末、ミスリルとオリハルコンを混ぜ合わせ、クリスタルゴーレムのコアを加えて作った、透き通るように綺麗な水色の鋼材を利用することにした。
ミスリルだけでも水色になるのだが、オリハルコンを加えることで色に銀色が加わり少し煌びやかになる
クリスタルゴーレムのコアは加えることで使用者の魔力に反応しサイズが自動で調整されるという能力が付与されるためだ。
予定ではみんなそれぞれ形を変えようと思ったのだが、どうせならばとみんな同じ形の指輪にした
この世界では婚約指輪という概念が無く、互いに結納の品お送り合うことで婚約となるらしい
クリスタルゴーレムのコアのおかげで誰にでもサイズがぴったりになるが、ネックレスにもできるよう、チェーンも一応作っておいた
人数分の指輪とチェーンが完成したので、先日購入しておいた、小さな木箱にソングバードの羽を敷きその上に作った指輪とチェーンを入れた。
まぁ、箱は完全に気分の問題だがないよりはあったほうがいい。
完成した箱をリュックに入れ俺はみんなを探しに世界樹の屋敷を散策した
最初に見つけたのは、フィリアとリサだった
二人で仲良く、お話し中のご様子だ
俺が眠り込んだ一件以来、二人が一緒になっていることが多い。まぁ二人とも超が付くほどの甘えん坊なので通じるところがあるのだろう
「フィリア、リサ、ちょっといいかい」
俺の声にフィリアとリサが全力で走り寄ってくる
「ご主人様何?」
「何か御用でしょうか、カイウス様」
「君たちへのプレゼントだよ」
二人は木箱を受け取るとすぐさま中身を確認した
「ご主人様ありがとう」
「ありがとうございますカイウス様。一生大切にしますね」
リサはともかくとしてフィリアの一生とは....
エルフの寿命に耐えきれるほど伝説の鋼材も万能ではないと思う。
リサは指に、フィリアはチェーンを通し、ネックレスにするようだ
俺は二人と別れ、世界樹の外、エルフの国内にある広部へと向かった
「おーいい、アリシア」
「カイウス殿、どうしたのだ」
アリシアは暇さえあればこの広場で素振りや動きの確認をしている
アリシア曰く、早くカイウス殿を守れるようになりたい。とのことだ
「アリシアにプレゼントだ」
「このような物を頂いてもいいのだろうか...」
「まあ、俺の一方的な贈り物だと思って貰ってよ」
「感謝するぞ、カイウス殿」
アリシアは指輪として身に着けるようだ
アリシアと別れ俺は世界樹の館の私室へと戻って来た
残りはサーシャとルナなのだが、あの二人は館を縦横無尽に移動するので定位置が無く、しかも同じ場所に長時間いない。
だだっ広い世界樹の館を歩いて二人を探すのはほぼ不可能なレベルだ
「サーシャ、ルナ」
あまりやりたくはなかったが俺は部屋で二人の名を呼ぶ
ガチャ。と両開きの途が開く
「お呼びでしょうか、ご主人様」
「ご主人様、何か御用ですか」
どこからどうやって聞いているのか知らないが、二人は大抵、俺が名前を呼ぶだけでどこからともなく登場する
ルナも最近は戦闘ではなく、サーシャとともに、メイド職を主として働いてくれている
近いうちにメイド服を作ってあげようと思っている
「二人にプレゼントだよ」
「私ではなくルナお姉さまが最初に受け取るべきです」
近くに居たサーシャに最初に木箱を手渡したのだが、どうやらサーシャには妙なプライドがあるらしく、ルナやリサ達よりも先に物を受け取ることも、俺の部屋に入ってくることもない。
良くも悪くも先輩を敬う姿勢を大切にしているのだ
「指輪。ですね、ありがとうございます、嬉しいです」
「ご主人様、ありがとうございます」
二人はペンダントとして身に着けるようだ
喜び方は人それぞれだが、みんな一様に喜んでくれたので作ったかいがあったというものだ。
皆にはヘビーモスの一件で心配をかけたので少しは埋め合わせができたらいいと思ったのだが、予想以上に喜んでくれたので、良かった。
私は実生活中にジュエリーショップやアクセサリーショップで、物を買ったり選んだりすることがないので、頭の片隅にあった記憶をもとに書いたのですが、確か指輪ってチェーンを通してペンダントとしても使いましたよね?




