金策その2
今回も金策パートです
リサはかなり懐いた猫というイメージで書いていますので、猫っぽいというよりは猫そのものといった感じですね
右腕に重みを感じ目を覚ます
確か、昨日は工房でそのまま眠ったと記憶している、誰もいるはずがないのだが....
いた。
黒い猫耳娘が俺の右腕を抱いて寝ている。確か工房に入るなと言っていた気がするんだが....
「おい、リサ起きろ、なんでお前ここにいるんだ。入るなって言ったろ」
「ご主人しゃま。おはよぉ」
「おはよう。じゃなくて、どうして工房に入って来た」
「だって、ご主人様、錬金術中は絶対に入るなって言った。私がここに来たとき、ご主人様は寝てて錬金術は使ってなかったから入った。私、約束は破ってないよ?」
確かに、俺は、錬金術中と言ったような記憶がある。えらく頭の切れる娘だこと
「どうしてここまで来た。寒いし、狭いだろ」
「だって、ご主人様、今までずっと眠ってた。から.....」
リサの耳が垂れる
そう言えばサーシャにもリサのケアをするように言われてたっけ
「まぁ、いいさ、俺はもう少し寝るから、リサもおいで」
「やったぁ。ご主人様。大好き」
決して広いとは言えないが工房のベッドはセミダブルだ。小さなリサ一人くらい増えても問題はない
リサは俺の腕に抱き着いて丸まった
相変わらず猫のようだ。まぁ、猫族っていうくらいだし半分くらい猫なんだろうけど
俺とリサは二人、惰眠を貪った。
再び目を覚ました時、リサはいなくなっていた。相変わらず自由な娘だ。とつくづく難じた
リサはいなくなったため俺は一人昨日と同じくクリスタルゴーレム狩りに繰り出した
3時間ほどが経ち、今日はやけに調子が良く3時間ほどで昨日と同じ数のコアが回収できた
レベルは51になっていた。どうやらレベルは50以降必要な経験値量が爆発的に増加するらしい。
早いうちに次の転職先を見つける必要があるな
と思いながら俺はコアをリュックに詰め込みガベリアの宝石商へと向かった
せっかくガベリアに来たのだからと、サドラーの元へ来たのだが、どうやらサドラーはすっぽかしてきた5年の研修の謝罪周りとあいさつ回りで国内に居ないらしい。
騎士団の連中が申し訳なさそうな顔をしていたが、別にあいつらが悪いことをしたわけでもサドラーが仮病で面会拒否しているわけでもない。新国王として当然の仕事をしているのだから、そこまで卑屈になることはないだろう。
俺は王城を後にしガベリアで最も規模の大きな宝石商へと足を運んだ
「いらっしゃいませ、本日はどのような御用兼でしょうか」
「クリスタルゴーレムのコアを引き取ってほしい」
「数はいくらくらいでしょうか」
「正確な数は不明だが500はあるぞ」
「500以上ですか...」
俺は宝石商の男の眉が動くのを見逃さなかった
俺が今、クリスタルゴーレムのコアを売りに出したのには理由がある
一つはそろそろ資金が心もとなくなってきたため、そして近いうちに大量の金貨を必要とするため
そして、最後に、この世界全体でクリスタルゴーレムのコアが需要過多となり、圧倒的に供給量が不足しだしたからだ。
近年見た目にもお金を使うようになってきた貴族や令嬢がこぞってクリスタルゴーレムのコアを求めた。
当然、需要が多くなれば供給は間に合わなくなる。
しかし、それでも貴族や令嬢が欲したため、もはやこの世界にクリスタルゴーレムコアはほぼ無いのだ
需要過多であれば原価に色がついた価格が適正となる。どうせ3割で増えるのだが、お金は少しでも多くしいからな
「買い取り前に全品確認をさせていただき後日金額をお伝えしたいのですが」
「まぁ、数が数だけに仕方ないな」
「申し訳ありませんが、こちらにお願いします」
宝石商の男はくたびれた鞄を持ってきた
「これは?」
「これはストレージバッグと言いまして、同じアイテムであれば無限に収納可能なマジックアイテムです」
なるほど、俺の持ってるリュックの下位互換ってわけだ
俺はリュックをひっくり返しストレージバッグへコア移した
かなりの量に宝石量の男の顔も弱化引きつっていたが気にしない
「明日には金額を出しますので、また後日ご来店ください」
俺は宝石商の男から文字が掘られた金属札を受け取り店を後にした
あれだけのコアがいくらになるか楽しみだ
次回、コアの金額に仰天します




