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異世界転生してスローライフ  作者: 白亜ネル
91/202

引き渡し

最近夏が本格化してきましたね

時期を合わせて海やバーベキューなんかのシーンも書きたいと思う今日この頃です

ルシをさばいて数日、俺はもやもやとした気持ちのまま過ごした

「カイウス様、本日はルシウスの引き渡しが行われますのでご同席をお願いします」

「分かった、時間は?」

「あと数時間ほどすれば奴隷商人と合流ですので、そろそろ出発しましょう」

どうやら奴隷商人をエルフの国内に入れるのではなく、近くにある森で引き渡しをするようだ

俺とフィリアの後ろをルシがとぼとぼと付いてくる

「そろそろ予定の場所です」

目の前の大きな木に馬車を止め、男が一人立っていた

「フェアリアの王女様でございますか?私は奴隷商人、申し訳ないが名は控えさせていただきます」

「そうです。この娘が奴隷落ちとなったエルフです」

フィリアはそう言うとルシを奴隷商人へ引き渡した

「!?。ハイエルフでしたか。たしか事前通達ではエルフであると伺っていましたが」

「ハイエルフもエルフも罪を犯せば罪人に変わりはありません、何か問題でも?」

「滅相もない。ハイエルフですと、相場がかなり上がりますので、申し訳ないが追加金額分は後日またお持ちしても?」

「追加は不要です、事前の契約通りの金額で結構です」

「ありがとうございます。ではこれをお納めください」

奴隷商人がフィリアに麻袋を手渡す

パッと見、白金貨百枚ちょっとと言ったところだろうか

エルフの奴隷は金持ちですら手が出ないというのは本当らしい

元値が白金貨100枚だとして利益を考えれば倍に値段は付けなければいけない

だとすれば白金貨200枚、利益を落としても白金貨150枚の値は付く

そんな金額をひょいと出せるのは俺の知る限りでは、ガベリア国王のサドラーくらいだな

「本日は非常に有意義な取引をさせていただきました、今後ともごひいきに」

あと子はそういうとルシを馬車に乗せその場を走り去った

ルシが最後に俺の顔を見た気がしたが、今、俺には何もできない

「カイウス様、用事は済みましたし帰りましょう」

「フィリア、本当にあれでよかったのか。ルシはお前の友人ではなかったのか」

「確かに、ルシウスは私の友人でした。それだけの話です。国の政に私情はいりません」

「過去形か...それもそうだな、私情を持ち込んで政を行えば反乱が出る。国を率いる身として私情は捨てなきゃならないのかな」

「カイウス様は今のままでいてください」

「どういうことだ?」

「カイウス様は側にいてくれるだけでいいんです。政は私がやります。カイウス様は今のままでいてほしいんです」

「努力はしよう。だが、フィリアの夫になったわけだから、フィリアに政を丸投げもよくはない。できることはやるよ」

「ありがとうございます」

俺が倒れて以来、フィリアもリサと同じようにひっついて甘えるようになった気がする

次回、気が変わらなければ、カイウスが裏で動き回ります

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