ヘビーモス
今回も戦闘の導入部ですね
「このゲテモノが!!」
俺はマチェーテでヘビーモスの足を切る
ヘビーモスは声をあげ身をよじる
が、傷口に魔法陣が現れすぐに傷口をふさいでしまう
「どうなってんだ自己修復の能力でもあるのか。リサそっちはどうだ」
「こっちもダメ、すぐに傷が治っちゃうよ」
フィリアに確認するがヘビーモスは火属性の攻撃のみ使い、回復補助系魔法は一切使えない種族らしい
「どうなってんだ、このヘビーモス」
「でも、ご主人様、こいつ何か変だよ」
「どういうことだ」
「はっきりとはわかんないんだけど、攻撃が通ってないというか、切れてないっていうか....」
「攻撃はしっかり通ってるじゃないか、その証拠にヘビーモスの皮膚は傷がついてる」
「そうなんだけど....でも攻撃が通ってない感じがして気持ち悪いよ」
「その違和感の正体さえわかれば....。だが、考えるより先に動くべきだ、早くしないと結界が破られる」
エルフの国の結界は、国内のエルフが総動員で結界の補助をしている。
「ご主人様危ない!!!!」
リサの声で反応しドッジエスケープで回避行動を取る。
目の前まで巨大な火の玉が迫っていた
考え事はあとにしよう、早くしないと俺の命も危ない
ヘビーモスから少し距離を取り考察する
ヘビーモス
体格はオーガよりも少しだけ大きく、火属性を扱う
あらゆる、魔法攻撃を吸収し無力化する
使役魔獣と呼ばれる特異種で召喚されない限り存在できない
ヘビーモスは召喚に使用した魔法陣を残さなければいけない、召喚者は常に魔法陣内部に居なければいけないという特性上、拠点の攻防に使用されるものだ
「リサ、この近くにヘビーモス以外で敵対している勢力はないか」
リサは俺よりも探知範囲が広い探索スキル持ちなのであたりを調べさせる
「周りに居るのはヘビーモスだけだよ、結界の中は気配が漏れてこないからわからないけど」
「エルフの国を滅ぼそうとしている奴がエルフ国内に居るとは思い難い」
「ですよね、ならどうすれば.....」
「まずはヘビーモスを殺ることだけを考えよう」
「ですね。でも、攻撃の通らない敵をどうやって倒せば.....」
俺達が話している間も、他のヘビーモスをサーシャとアリシアが相手しているがそっちも同じ結果だ
攻撃した箇所がすぐに修復され、一方的に火球を撃たれるだけだ
「アリシア、サーシャ、こっちに合流しろ」
「分かりました」
「了解した」
俺の声聞き二人が合流する
「そっちはどうだ」
「私たちはここのちょうど反対側から来たのですが、途中に居たヘビーモスだけ妙な感じがしたんです」
「妙な感じ?」
「他のヘビーモスは攻撃が入った瞬間魔法陣が張られて回復するんですけど、途中に居た一匹だけは剣がまともに入らなくて、皮膚を削れても魔法陣が張られずそのままだったんです」
「妙だな、俺達が戦ったヘビーモスどもは全部、攻撃は簡単に入り回復が即座にされる。そう言う個体ばかり剣が入らないほど固い皮膚を持った個体はいなかった」
「カイウス殿、あのヘビーモス以外の他のヘビーモスは幻視なのではないだろうか」
「幻視?」
「以前フィリア殿と書庫で書物を読んでいるときに見たことがある、幻視と言うごく限られた人間のみが扱える魔法が存在するらしい。幻視は対象を複数の増やすことができる魔法らしい」
「その魔法で増えた敵はどうなるんだ」
「幻視で増えた敵は母体の動きを学び、一体の独立した個体となる、ただし、母体には攻撃は通らず、幻視で作られた体に傷が入るだけ。その傷もすぐに修復されるらしい」
「幻視で増えた敵は倒せないのか?」
「申し訳ない、そこまでは書物にかかれていなかった」
アリシアが申し訳なさそうな顔をする
だが、これで解決の糸口がつかめた気がする
次回、ヘビーモスとの本格的な戦闘になります




