ガベリアの真実
今回でガベリアの内政事情がすべて判明します
崩れ落ちて5分ほどで騎士風の男は息を吹き返した
「先のご無礼を改めてお詫びします。申し訳ありませんでした」
「んで、あんた誰だい。見たところただの騎士ってわけじゃないだろ?」
「失礼、申し遅れました、私は、王都ガベリア、国王サドラー=ファルマスです」
「国王!?」
「いかがなされた、カイウス殿」
「あんたが国王ってんならそこで伸びてる男は何なんだ」
俺はエリクを指さす
「彼はエリク=ファルマス、王位後継者第3位のの男、私の義理の兄にあたります」
サドラー曰く、サドラーは王位を継ぐため、5年間同盟関係にある国を転々とし国の動かし方、あり方を勉強するため旅に出ていた。
本来はサドラーの帰国後サドラーが王位を継ぐ予定だったが、前国王が病に倒れ、後継者第2位の男には国を継ぐ気が一切ない。
そのため、繰り上がり式に臨時でエリクが国王に据えられたわけだが、臨時とはいえ国王は国王。
圧倒的権力で好き放題していたらしい
そしてエリクの黒い噂を聞いたサドラーが予定を早め急きょ、ガベリアに戻ってきたが、遅すぎすでにエリクがいろいろやらかした後だった
というわけだ
「カイウス殿、義理とはいえ私の身内が失礼なことをして申し訳なかった」
「まぁ、タイミング的に仕方がない部分もあっただろうな」
「どうか、フェアリアとの戦争だけはなんとか....」
「分かった、何とかしよう」
「感謝する」
「フィリア、もうサドラーのことは許してあげて、いいね」
「カイウス様がそうまでおっしゃるのならば....ですが、二度目はありません、次は本当に戦争になります。良いですね?」
「は、はひ、肝に銘じます」
「ルシ、悪いけどそういうことだからさ」
「うむ、分かった、では我らも帰るとしよう」
「手間を取られて悪かったね」
「そんな...手間だなんて、カイウス殿の顔が....」
「ん?俺がなんだって?」
「カイウス殿の危機は我らの危機も同義。必ずや御身を守る為に馳せ参じますので」
「そりゃありがたいね。期待しておくよ」
「それでは失礼します」
ルシはそういうと他のエルフとともに光の中に消えた
去り際のカイウスの言葉にルシの顔が真っ赤に染まったことを知るものは誰もいなかった
「じゃあ、俺達も行くとするか」
「カイウス殿ちょっと待ってくれ」
「なんだ」
「少し頼みたいことがあるんだ。話だけでも聞いてもらえないだろうか」
「事の内容によるが、聞くだけなら」
「ありがたい。我が国ガベリアはそこに転がっているエリクの悪行のせいで騎士団がほぼ壊滅状態、王城もこのざまなのだ。そこで、だ。カイウス殿には王城と騎士団の復興までこの国に残ってもらいたい」
「騎士団と王城の壊滅は痛いところだが、俺には何の被害もないし、手伝ったところで何のメリットもない。俺たちは早く迷宮に行ってお金を稼がなきゃいけないんだよ。俺たちは貴族じゃなく冒険者なんでね」
「フィリアス殿と婚約しているのなら働かずとも...いや、他人の内政に干渉するのはやめよう、まず、王城が完全に復興するまで、この国にあるホテルのVIPルームを無料で使用してもらって構わない。
あのホテルは我がファルマス家が代々贔屓にしている由緒正しき宿だからな。騎士の育成も手が空いたときで構わない、迷宮へ行き、余力がある時だけ騎士の訓練をつけてくれればいい。完全に復興すれば、騎士の育成費や国防費としてそれなりの金額を支払う。どうだろうか」
ただで宿に泊まれ、食費もかからない、それなのに迷宮へは自由に行ける。悪くない条件だと思う
「皆はどう思う。俺は悪くない話だし受けてもいいと思うんだが」
一応聞いてみたのだが、どうやら聞くまでもないようだ
「カイウス様、貴方が決めたことが私たちの行き先です。皆も同じことを考えているはずです」
「愚門だったみたいだな。サドラーその話受けよう。ただし、念を押しておくが万が一この国が完全に復興してもこの国に属する気族にはならないぞ」
「ありがとう感謝するよカイウス殿」
こうして、王都ガベリアの復興に俺達も協力することになった
次回からガベリア復興に向け頑張ります




