熊(キラーベアー)
今回は中ボス的なモンスターの登場です
気が付けばブックマークが早くも3人
ポイントも6ポイントとなっていました。ありがとうございます
これからも皆様に読んでいただける、小説にしようと努力しようと思います
このマグポーチ、マガジンに弾を込める効果がある魔法道具なのか...
いやこのマガジンが凄いのかもしれん。なんせ神であるルカのプレゼントだからな...
などと考えていると、通路の先から人間の悲鳴のような声と獣の咆哮が聞こえた。
逃げてもよかったが帰還魔法があるし、少しくらい...
という好奇心に負け咆哮の聞こえた方へ進んでいく
2分ほど歩いたところで、横たわっている人を見つけた。どうやら気絶しているだけのようで息はあった。気絶した冒険者の20メートルほど先は部屋のようになっており通路よりも広くなっていた。
そこに居たのは3人の武装した冒険者と熊のような化け物だった。
熊に気づかれぬように鷹の目で見る。
どうやら熊はキラーベアーというモンスターのようでレベルが28だった。
対する冒険者はレベルが1と2が二人。誰がどう見ても劣勢である。
俺自身さっきのスライム戦でレベルが2になったが、28の敵から見れば1も2も大した違いはないだろう。
「おい、あんたたち大丈夫か」
状況を確認できたので声をかけると
「これで大丈夫に見えるか。武器があるなら加勢してくれ」
と言われたので、セーフティーを解除し熊に向け発砲する。
「おお、あんた魔銃使いなのか。珍しい」
「こいつは近距離だと分が悪いだろ、さっさと退避しろ、俺も時間を稼いだらすぐ逃げる」
「分かった、すまないが時間を稼いでくれ、戻ったらすぐギルドナイトを呼んでくる」
ギルドナイトがなんなのか聞く間もなく新人冒険者は退場していった。
「さて、どうしたもんか、体力は鷹の目で見えるが、1マガジンで10分の一も減らないか。こりゃ長期戦だな。まぁ、貫通するだけましか」
と独り言のように呟きながらキラーベアーに銃弾を浴びせる。
何とか10分の1を削ったときにさっきのスライム戦で火属性魔法を打たれたことを思い出す。
もしかして....そう思いながらメニューを開くと
やはり火属性魔法がONになっていた。
ファイア、フレイム、イグニス、フォイヤー、火に関する単語を並べるが一向に魔法が出る気配がない。
もしかして、球体だったからファイアボールなのか...そう思った瞬間。
火球がキラーベアーに飛んでいき、直撃する。
魔法を使ったと同時に激しい倦怠感に襲われる。メニューで確認するとどうやら魔力がなくなっているらしい。
体に鞭を打つように動かすが体は重く言うことを聞かない。
そんな状況をキラーベアーが見逃すはずもなく、鋭い爪が俺の体へ振り下ろされる。
あまりの恐怖に目をつぶってしまう
死んだ、調子に乗って熊にケンカ売るからだ、転生させてくれたルカには悪いが、俺はもう死ぬらしい。
そう思っていたが、来るはずの攻撃が全く来ない。
疑問に思い目をあけると、キラーベアーの攻撃はスローモーションのようにゆっくりになっていた。
だが、俺の体は普通に動く、あくまでもキラーベアーの攻撃だけがスローモーションになっているのだ。
爪の届かないところへ移動するとキラーベアーの攻撃は通常の速さに戻っていた。
ログには
※???スキル ドッジエスケープ獲得 と表示されていた。
どうやらドッジエスケープとやらの効果らしい
二発目のファイアボールを打とうとしたが、魔力が足りず不発。
魔法が使えないなら銃弾しかないと、キラーベアーから少し距離を取り再び発砲する
しかし今度は銃弾ではなく、ファイアボールがキラーベアーめがけて飛んで行った
次回までは連続して投稿します。
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