フィリアの力
今回でガベリア王城での戦闘は終了です
「カイウス様、爆風が起こりますので、私の後ろに」
そう言われ俺はすぐにフィリアの背中へ移動する
背中に移動した瞬間、兵士の群れの中心で、何かが光った。ように見えた
その直後、あたり一面をまぶしいほどの光が照らし、けたたましい轟音とすさまじい衝撃が俺たちを襲った。
目をあけると、兵士の群れはほぼ全滅していた
「ふぅ、流石に魔力全快で使うと威力がすさまじいですね」
フィリアはそういうとエリクサーをもう一本飲み干す
「怯むな、相手は少ない一気につぶせ」
「フィリア、俺が前をやる背中は頼んだぞ」
「お任せください、このフィリア、命に代えてもカイウス様の背中は守って見せます」
フィリアの言葉を聞き俺は正面の兵士に攻撃を仕掛けていく
「くそ、くそ何なんだこいつら、化け物か」
俺とフィリアが戦闘をはじめ2時間ほどが経過した
徐々に兵士の数が減っていくが、以前数は多い
以前戦ったアーミーアントよりは確実に多いだろう
「カイウス様、エリクサーかポーションはまだありますか」
「ポーションならまだあるぞ、全部受け取れ」
フィリアに俺が持っていた鞄を投げ渡す
「ありがとうございます」
フィリアは鞄の中からポーションを取り出し一気飲みする
流石にエルフと言えども、魔力は無限ではないらしい。これで10回目の魔力補給だ
「フィリア、無理するなよ」
フィリアはリサ達を守る結界の維持も任せているので魔力がすぐなくなるのも無理はない
「大丈夫です、ありがとうございます」
俺が正面の兵士の群れを全滅させるとついに追加の兵士は出てこなくなった
エルクの顔色からももう兵士が居ないことが理解できる
「フィリアあと一息だ、頑張れ。これが終わったら一緒に買い物にでも行こう」
俺がそう言った瞬間、フィリアの体に流れる電気の量が増える。
もはや電気が体を伝わるというよりも、電撃のスーツをまとっているような状態だ
モン〇ンに出てくるフ〇フルがこんな感じだったような記憶がある。
ポーションを3本との一気飲みしたフィリアは、笑顔で手を前に出す
「退避、全員退避せよ」
流石に危険だと分かったのか兵士たちが撤退していく
「やるだけやっておいて逃げるなんて、そんな都合のいいことあるわけないじゃろ」
フィリアが兵士たちの退路を氷の壁でふさぐ
魔法ですら消せるかどうか怪しいほど分厚い壁だ。剣や槍で壊せるはずがない
「散れ、愚か者、カイウス様に刃を向け、傷をつけた罪を償うのじゃ」
フィリアさん、口調変わってませんかね?...
フィリアが腕を降ろした瞬間
兵士たちの光の球体が包む、球体がリンゴほどの大きさになり一気に膨張し炸裂する
今まで以上の轟音と、爆風が起こり、城壁を破壊し、城の形を変えていく。
爆風は5分以上続き、戦闘が起こった部屋は壁と天井が消し飛び、とても王城とは思えない風貌へと変わった。
幸い死者はいないようだ
事の発端であるエルクは気絶、魔法を使用したフィリアは幼い姿となりその場に倒れていた
どうやら俺はフィリアの張った結界のおかげで無傷だったようだ
その場で意識のあるものは、フィリア以外の俺たち全員と、隊長と思われる、全身甲冑の男だけだった
その男も俺たちを見るなり体を震わせ、その場にうずくまった
「おい、お前」
「ヒィ!!」
俺の声に男が起立、気を付けの姿勢を取る
「エルクが目を覚ましたら伝えろ、次同じことをしたら、今度は国全部がこうなる。今回はエルフの国を鎮めるが、次はない。とな」
「は、は、はい、必ずお伝えいたします」
「顔は覚えたぞ、もし同じことが起これば貴様が伝えそびれたと判断し、貴様もこの王女と同じ運命をたどるぞ」
少し脅してやると男はヘナヘナとその場に倒れた
「今日は宿を取ろう、俺はそういうと幼女化したフィリアを抱えこの国で一番立派な宿へと向かった」
フィリア最後の魔法はマダンテを参考にイメージしました
人族は魔力が欠乏すると一時的に倦怠感や疲労感が出ますが
エルフ族の場合は一時的に体が縮むという設定です




