認定試験
予定通りの投稿ができず申し訳ありませんでした。
王都ガベリアに入ってからすぐギルドで転居の手続きをする。
別に、アリスタのギルドで発行してもらったギルドカードで迷宮に行ける
ただ、Cランク以上の冒険者がは非常に大きな力を持っているため、どこに居るのかを把握しておき、非常時には緊急招集をかけることがあるため、可能な限り転居手続きをするように言われているらしい。
「本日はどのような御用兼でしょうか」
「転居の手続きだ、暫くここで世話になる。それとフィリアのギルドカードを作ってもらいたい」
「かしこまりました」
この世界では妻や奴隷など、主人と共同であると考えられるものには主人と同じギルドクラスになることができる制度がある。
ただし、そこそこ難しい実技の試験がある
試験とは、自分の得意とする分野の技術を用いて担当官との戦闘で勝利することだ
今回の場合は、ギルド所属の魔法職のプロと模擬戦を行い勝利することで俺と同じCクラスになれる
「フィリア様の認定試験を行いますので、しばらくお待ちください」
受付嬢がそう言ってギルドの奥へ消える
「カイウス様、認定試験とは何ですか」
「ギルドの担当者と模擬戦をやって勝てばいいだけさ。簡単だろ?」
「勝てば、どうなるのですか?」
「俺と同じCクラスからスタートできる。クラスが違い過ぎると同じフロアに潜れないんだ。頑張って勝ってくれ」
俺の負ければ一緒に冒険できない。と取れる発言を聞きフィリアがやる気になる。
フィリアの体を電流が走る。
「カイウス様、フィリア様、模擬戦のご用意が整いましたのでこちらへ」
受付嬢に連れられ、やってきたのはギルドの裏手にある演習場だ
「本日認定試験の担当を務めるヴォルトだ」
比較的軽装な男が挨拶する
「フィリアです、どうぞよろしく」
「失礼だが、武器もなしに認定試験を受けるつもりか?武器もないものをいきなりCランクには...」
ヴォルトが言葉を言いきろうとした瞬間、足元から氷の柱が飛び出す
「な、なんだ!?何が起きた」
驚くのも当然だ、詠唱もなく水属性の最強クラス魔法が発動したのだから
「今のでわかっていただけましたか?。私に武器は不要です」
「失礼した、では始めよう。慣例通り、フィリア殿の魔法発動を開始の合図とする」
前回のリサ達の認定試験でもそうだったが、どうやら、認定試験は試験を受けるものが先手を取れる仕組みのようだ
「それでは、すぐに決着がついてしまうと思いますがそれでもよろしいのですか」
「ハッハッハッハ。なかなかな冗談だ。俺は一応ギルドでは魔法職筆頭、挑戦者の一撃で敗れ去るほど弱くはないよ」
「そうですか、それではお言葉に甘えさせていただきます」
フィリアが目を閉じ、腕を前に出した瞬間
ヴォルトの頭上に巨大な魔法陣が出現する
「な、なんだ」
ヴォルトが危機感からか多重結界を張る
だが、その程度では無意味だ
フィリアが腕を下におろし目をあけた瞬間、魔法陣から連続した大規模な電撃がヴォルトめがけ降り注ぐ
10発以上の雷が降り注ぎ、魔法陣が消えた
雷撃の中心に居たヴォルトは半ば放心状態で棒立ちしていた
「あの規模の魔法を詠唱抜きでしかも一瞬で発動させた、しかも、結界が飽和した瞬間その後の雷撃はすべて俺の周りに落ち直撃はなかった」
「あの、大丈夫ですか?」
独り言を念仏のように唱えるヴォルトにフィリアが駆け寄る
「ああ、大丈夫だ。だが、君は何者なんだ。あの魔法からして人族ではなさそうだが」
「カイウス様....」
フィリアが俺に顔を向ける
自身がエルフであることを伝えても良い聞きたいのだろう
「良いよ、フィリアに任せるよ」
俺がそういうとフィリアがうなずく
「私はフィリアス=フィール、見ての通りエルフです」
フィリアは自己紹介を終え、髪で隠していた耳を出す
フィリアの正体を知ったヴォルトの顔が真っ青になる
「先ほどのご無礼をお許しくださいませ、フィリア様、いえ、フィリアス様がエルフであるとはつゆ知らず、ご無礼な態度を取ってしまいました。どうか、どうかお許しを」
ヴォルトが頭を深々と垂れる。
入国時の門番といい、ヴォルトといい、フィリアはそこまで恐ろしいものなのだろうか
俺にはおっとりぽわぽわしており、暇さえあればくっついてくる甘えん坊にしか思えない。
色々とあったが、フィリアもちゃんとCクラスの冒険者に認定されたので何よりだ
「次は、この国での住居を買うとしよう」
俺はそう伝え、ギルドから紹介してもらった不動産屋へと向かった
次回は家探しです




