フィリアの合流
本日投稿分はこれで最後となります
「さて、どうしたもんか」
オルガへ向かったはずの俺達だが、どういうわけかオルガに到達することができない。
「リサ、道はあってるのか」
「地図で見たから間違いないよ、絶対ここらへんのはず」
「ここら辺って、あたり一面山肌なんだが...」
リサの元気がなくなり猫耳がしゅんと垂れる
「エルフと同じようにドワーフの結界を張って身を隠すのか?」
「ドワーフは山に住む種族で魔法適正値は人族以下、エルフのような大規模な魔法は使えないはずです」
「ならどうしてないんだ、オルガはこの世界で一番大きなドワーフの国のはずだぞ」
「カイウス殿まずは落ち着くべきだ」
「それはそうだが、どうする、このままあるかもわからん国を探し続けるのか?」
「それ以外に方法はないんじゃないでしょうか、どこの方角にどの国がありどれくらい距離があるのか、全く分かりませんから」
「ここから一番近いのは王都ガベリア、距離は熱い手も3回程度、馬車ならば1日で到着できるはずです」
ここにはいないはずの声に一同の目が点になる
「フィリア、なぜここに居る、抜け出してきたのか?」
「抜け出してなんかいません、ちゃんと許可を取ってきました」
俺はフィリアからエルフの国での出来事を全て聞いた。
「ちゃんとした許可があるなら別に問題はない。それで、王都ガベリアへはどうやって行くんだ」
俺のマッピングスキルは一度行ったことのある場所か、見たことのある地形しか表示できないという欠点がある。
おまけにこの世界の地図はでたらめで、書き手の勝手で地図が出来上がるというふざけたものだ。
「フィリア、案内してくれるか」
「はい、お任せくださいカイウス様」
フィリアの案内で王都ガベリアへ向かう
道中フィリア用の武器を作ろうと聞いたのだが
フィリア曰く、エルフは武器を持たずとも無詠唱で好き放題魔法を連発できるので必要ない
とのことだった。
また、人族の町ではエルフはレアだが、エルフに手を出すとエルフの国すべてを相手にすることになるので、拉致や誘拐はないらしい。
そりゃ、無詠唱で好き放題に魔法を撃ちまくれるような化け物と好き好んで戦争したくはないよな
フィリアの案内通り、山を下り、森を抜けた先に王都ガベリアがあった
今まで見たどの国よりも規模が大きく、巨大な壁によって周囲を覆われた要塞のような風貌だ
大きなゲートで入国手続きを行う
本来いろいろと面倒な手続きがあるはずなのだが、担当者がフィリアのパーソナルカードを見た瞬間目の色を変える
「フィリアス=フィール!?。あのフィリアス=フィール様なのですか」
「その名で呼ぶのはやめてください。今の私はフィリア、カイウス様の妻です」
フィリアの本名はフィリアス=フィールと言うらしい。家名が付くということはフィリアも貴族なのかな
「妻?この男が、フィリアス様の夫と言うのですか」
「今のカイウス様に対する侮辱と取れる発言を撤回していただきましょうか」
フィリアの体に魔力が走る。
フィリアは感情的になると魔力、と言うよりは軽い電撃が体を撫でるように走るのでわかりやすい
フィリアの機嫌を損ねたと判断した兵士らしき男がフィリアに謝罪する
「フィリアス様、先ほどの無礼な発言をお許しください」
「謝罪するのは私ではなく、カイウス様です」
「カイウス様、どうか、先ほどの無礼な発言をお許しください」
別に怒ってるわけじゃないんだがな....
「それよりも、早く国に入れてくれないかな、長旅で疲れてるんだ」
そう言うと男はテキパキ働き、入国手続きを終えた俺たちは晴れて、王都ガベリアに入った
次回投稿は7月25日昼頃を予定しております




