サーシャの武器
今回は部屋から一切動きません
次回もたぶん同じような内容だと思います
先日のフィリアの求婚騒動の翌日
「カイウス様、失礼します。です」
薄いエメラルドグリーンのロングヘアーの少女がやってきた
彼女はサフィ、俺がエルフの国に滞在しているのは彼女をモンスターから救たためだ。
「フィリア様の言いつけ通り、錬金術の設備を使用可能にしておきました、後で確認をお願いします。です」
サフィは今にも倒れそうなくらいふらふらしている、まさか、フィリアに命令されてから今までずっと掃除していたのだろうか。
「サフィ、これをあげるよ。飲んでみな」
「これは、何ですか。ポーションのようですが」
サフィに渡したのは肉体疲労を抜くことができるポーションだ。以前から作って持っていたのだが、味が絶望的に不味い。いや、不味いなんて言う言葉が可愛らしいくらい不味いのだ。
そのため、味の改良の試行錯誤し、生まれたのがサフィに渡した肉体疲労回復ポーション改だ。
味ははちみつリンゴ風味だ
もっともこの世界にリンゴが存在しないため、モカと言う果物を利用した。
この世界風に言い換えればはちみつモカ味となるのだろう。
「これ、おいしいです。それに体の疲れが一瞬で吹き飛んだ気がします。ありがとうございます。です」
「良いよ気にしないで」
「でも、ポーションは高度な錬金術と高価な素材を用いて作られると聞いています。そんなものを飲み干してしまいました、私には支払うお金はないです...」
「探索で余った素材で作ったあまりものだから気にしないで」
素材を全て町で購入すれば軽く白金貨が3枚は飛んでいく代物だが、金額は伏せたほうがいいだろう。
サフィが卒倒しかねないからな
「元気が出てきました、私は仕事に戻ります。です」
サフィはそういうと最初とは打って変わり、フル充電のルンバのごとく世界樹内部の掃除を始めた
サフィの掃除してくれた錬金術の設備は、アリスタの家にあるものよりもかなりレベルが高い、おまけに錬金床まであるので、武器の製造や鉄鋼材料の作成も楽になる。
手始めにサーシャの槍から作ることにした
サーシャは槍を通常の槍としても、リーチの長い剣としても使うため、耐久力に重きを置く必要があるが、それ以上に問題なのはサーシャの槍をぶん回すあの攻撃だ。
俺でも破れなかった結界を一撃で粉砕して名乙モンスターも一撃で仕留める凶悪な技だ。
サーシャ曰く、全身の魔力を槍の先端に集中させ、風の力で体を加速して叩くらしい
魔力を流すということは俺のマチェーテのように魔力伝導率をほぼ0にすることはできない。
錬金術で使う鉄鋼材料は3種類
ミスリル、オリハルコン、ヒヒイロカネだ
それぞれ相反する性能を持っており
ミスリル・・・高い耐久を実現する半面やや重量が重い
ヒヒイロカネ・・・高い魔力伝達速度に優れ軽量であるが反面耐久面にやや不安が残る
オリハルコン・・・伝達する魔力を増幅させ、耐久力を向上させ、金属に粘りを持たせる半面魔力伝達速度は遅い
この3種の金属をどう組み合わせるかによりその武器の特性が変わる。
俺のマチェーテはミスリルとオリハルコンとヒヒイロカネを5:4:1で組み合わせた合金で作られている
俺には魔法伝達速度なんかが不要なのでヒヒイロカネは若干の軽量化措置としてしか使っていないのだ
だが、サーシャの使い方的にはどれもおろそかにできないものばかりだ
耐久面を削ればハルバードの二の舞になるだろうし、魔力伝達速度を削れば、サーシャの不満が漏れるもは間違いない、重量が増えれば、サーシャのパフォーマンスが落ちてしまう
サーシャの武器をさっさと作ろうとしたが、どうやら素材という根本から見直す必要がありそうだ
次回更新は7月22日日付変更前を予定しています




