エルフの国
今回は、異世界転生物の代名詞ともいえるエルフが登場します
少女に連れられるがまま、森の奥へ進んでいく。
「少し待っていてくださいね」
少女が一瞬にして視界から消えるマップにも、鷹の目にも少女の表示はない
あの少女は狐だったんだろうか、いや、まずこの世界に狐が居るのか、狐が居るとして本当に人を化かしたりするのだろうか。
「ご主人様...大丈夫?」
俺が深刻な顔をしていたので、リサが心配してくれたようだ
「大丈夫だよリサ、ちょっと考え事してただけだから」
「そう?。それならいいけど」
少し時間を空けて少女が再び姿を現した。
「遅くなってごめんなさい、フィリア様の許可が戴けましたのでこれを」
少女が虹色に光る石を俺たちに手渡す。
「これは鍵石です。これを持っていれば、エルフの里に張られた結界見破ることができるんです」
「エルフだと!?」
「はい、私はエルフです、詳しくはフィリア様のところでお話しされると思います」
少女の後ろをついていくと、巨大な木が天に向かって生えているのが見える
天に向かってと言うか、雲をぶち抜いてさらに上まで延びている。
どうやら目的地はその木の内部らしい。
巨木の中は大きなお屋敷のようになっていた。
「ここです」
少女が立派な扉の前で立ち止まる
「フィリア様、先ほどお話しした旅人をお連れしました」
「どうぞ、お入りください」
中に入ると、長い耳、薄い金色のロングヘアー立派な胸をお持ちのいかにもエルフという女性が座っていた。
「旅のお方、私はハイエルフ6議席議会筆頭、フィリアと申します。魔物の襲撃からサフィを守っていただきありがとうございました」
「本当にありがとうございました。です」
どうやら助けた少女はサフィと言うらしい。
「サフィ、恩人の前でジャミングを使うのは失礼です」
サフィはそう言われると、首に付けていたペンダントを外した。
どうやらあのペンダントがスキルをかく乱していたようで、今はしっかりと詳細がわかる
名前はサフィ、歳は180歳!?
「180歳だと!?」
思わず声が出てしまった。
「鑑定系のスキルの方でしたか、サフィはエルフの中でもとても若く、経験も浅いのです」
「180歳で若いとは...15歳の俺はどうなるんだ」
「エルフとに人族では特性が違いますから」
「それで、なんで俺をわざわざここに連れてきたんだ?。本来エルフは人とかかわるのを嫌うと聞いているが」
「エルフが人を嫌うというのは間違いであり、間違いではありません。古来よりエルフは人とともに繁栄してきた種族です。エルフは人に魔法を伝え、人はエルフに技術を伝えました。しかしある時から、邪な考えを持つ人間が生まれました」
「邪な考え?」
「はい、エルフを捕まえ、魔力を強引に引き出すことで膨大な魔力を得ようとした者です。その者が生まれエルフ族に危害が加えられる。そう考えられたため、ハイエルフ6議席議会で決議され、人間との関係を持つのを制限したのです。それにより、限られた人間としかエルフが交友を持たぬため、人族を嫌うという話が出始めたのです」
「そうだったのか」
「話を戻しましょう、貴方方をここへ招いたのは、感謝を伝えるためだけではありません。貴方方にこの国の土地を分け与えるつもりなのです」
「土地を分ける?」
「はい、エルフの国の土地を持つということはエルフの国にて居住権を得るということです」
「良いのか、俺達なんかを国に招いて。素性も知らぬよそ者だぞ」
「野蛮な人間ならば、サフィを助けたりはしないでしょう、それに、もし助けても乱暴していたはずです。ですが、貴方方は違った、魔力が欠乏したサフィにためらいもなくポーションを与え、サフィの言葉に疑うことなくついてきた。その行動だけで、貴方方を信頼するに足るものだと思います」
「それでは、フィリア様にメリットが無いのでは?」
「どうか私のこともフィリアとお呼びください。
メリットは2つ、1つ目はこの国に住むということでこの国の戦力の増強につながるということです。
近年地上に噴き出す瘴気の量が増し、この結界では防ぎきれぬほどの魔物が現れることもあります。その際には多くの犠牲を出し撃退するのです。貴方方が居れば、犠牲が減るかもしれません。
2つ目は、私の個人的なことです。私と仲良くなってほしいのです」
「はい?」
「ですから、私と仲良くしてほしいのです」
フィリアが顔を真っ赤にしながらうつむく。とがった耳まで真っ赤だ
「サフィ、話が見えない説明してくれ」
「簡単に説明すると、フィリア様は長年、お眼鏡にかなう男性を探し続けていました。
その条件は優しく強さを併せ持ち、尚且つ心をときめかせる魅力を持った方です。そして、その条件に適うのが、貴方というわけです」
「なんでそこまでして、男を探しているんだ。エルフの寿命は長い気長に探せばよかっただろうに」
「フィリア様を筆頭とするハイエルフ6議席議会の属するハイエルフはフィリア様を除き全員が人族の男性と結ばれ、素性を隠し人族として生活しているのです」
なるほどね、つまり、ハイエルフの筆頭であるフィリアに一目惚れっされたってわけだ
次回もエルフの国でいろいろします




